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医療コラム

2026.03.31

ワキガとはどんな症状なの?特徴や多汗症との違いとセルフチェック方法について解説

ワキガとはどんな症状なの?特徴や多汗症との違いとセルフチェック方法について解説
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※本コラムは医療情報の提供を目的とした一般的な解説記事です。
記載されている治療法・医薬品・注射等のすべてを当院で実施しているわけではありません。
当院で実施している診療内容・施術可否・費用等の詳細は「診療科目」ページをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

ワキガ(腋臭症)を一度は聞いたことがある方は多いと思います。

しかし、どのような原因でワキガになるのかだったり、自分がワキガなのかどうか判断できない人も多いです。

この記事では、ワキガになる原因からセルフチェック方法まで詳しく解説していきます。

ワキガ(腋臭症)は、アポクリン汗腺から分泌される物質が皮膚常在菌によって分解されることで、独特のニオイを発する体質です。

通常の汗は主にエクリン汗腺から分泌され、ほぼ無臭の水分ですが、ワキガのニオイはアポクリン汗腺由来の脂質やタンパク質が分解されることで発生するため、性質が根本的に異なります。

日本人でワキガ体質の人は約10〜15%とされており、欧米人の70〜90%と比較すると少数派のため、日本社会ではニオイに対する意識が高くなりやすい傾向があります。

ワキガは病気ではなく体質の一つであり、適切な理解と対策によって日常生活への影響を軽減できます。

ワキガのニオイは、玉ねぎのようなツンとした刺激臭、スパイスのような香辛料臭、チーズや牛乳のような発酵臭など、人によって異なる表現がされます。

ニオイの違いが生じる理由は、アポクリン汗腺から分泌される成分の組成や量、皮膚に常在する細菌の種類や数が個人差によって異なるためです。

ある人は硫黄のような刺激的なニオイを感じ、別の人は甘酸っぱいニオイや鉛筆の芯のようなニオイと表現することもあり、同じワキガ体質でも感じ方は多様です。

ニオイの強さも個人差が大きく、自分では気づかない程度の軽度なケースから、周囲にはっきりと感じられる強度まで幅広く存在します。

ワキガと多汗症は、汗の「量」と「ニオイ」という別々の問題であり、必ずしも両方が同時に起こるわけではありません。

多汗症はエクリン汗腺からの発汗が過剰になる症状で、汗自体はほぼ無臭ですが、ワキガはアポクリン汗腺からの分泌物が細菌に分解されることでニオイが発生する体質です。

多汗症とワキガが併発している場合は、汗によって細菌が繁殖しやすくなり、ニオイ物質が広範囲に拡散されるため、ワキガのニオイがより強く感じられる可能性があります。

両者の違いを理解しておくことで、自分の状態に合った対策を選びやすくなるでしょう。

ワキガが発生する原因は主に2つあります。

  • アポクリン汗腺からの分泌物
  • 皮膚常在菌による分解

ワキガの原因を正しく理解することがまず第一歩です。

アポクリン汗腺は、ワキ・耳の中・乳輪・陰部など特定の部位に集中して存在する汗腺で、思春期以降に活発に働き始めます。

エクリン汗腺が全身に分布してほぼ水分だけを分泌するのに対し、アポクリン汗腺は脂質・タンパク質・糖質・アンモニアなど、さまざまな成分を含む粘性のある分泌物を出します。

アポクリン汗腺の主な分布部位はワキの下が最も多く、次いで外耳道(耳の穴)、乳輪周辺、陰部周辺となっており、これらの部位でワキガ特有のニオイが発生しやすくなります。

アポクリン汗腺から分泌される物質そのものは無臭ですが、成分が豊富であるため細菌の栄養源となりやすく、ニオイの原因物質へと変化する土台を作ります。

皮膚の表面には誰にでも常在菌が存在しており、通常は肌を弱酸性に保ち外部の病原菌から守る役割を果たしています。

アポクリン汗腺から分泌された脂質やタンパク質を常在菌が分解すると、低級脂肪酸やアンモニア、インドール、スカトールといったニオイ物質が生成されます。

ワキガのニオイが発生する流れは、まずアポクリン汗腺が成分を分泌し、次に皮膚表面の常在菌がその成分を代謝・分解することで、最終的に独特のニオイ物質が作られる2段階のプロセスです。

このメカニズムを理解しておけば、汗や細菌の繁殖を抑える対策がニオイの軽減につながることが納得できるでしょう。

皮脂腺から分泌される皮脂は、アポクリン汗腺の分泌物と混ざり合うことでニオイをさらに強める働きがあります。

皮脂自体も細菌によって分解されると酸化し、ニオイの原因となる物質を増やすため、アポクリン汗腺と皮脂腺が同時に活発な状態ではニオイが複雑化しやすくなります。

ワキの下は皮脂腺も多く分布しており、汗と皮脂が混じり合う環境が整っているため、細菌にとって繁殖しやすい条件が揃っています。

アポクリン汗腺だけでなく皮脂腺の働きも関与していることを知っておくと、清潔習慣や食生活の見直しがニオイ対策に有効である理由が理解しやすくなります。

両親ともワキガがあると遺伝する確率は非常に高いです。

両親がワキガ体質の場合は、子供もかなりの確率でワキガであると思った方が良いため、具体的な数字などについても見ていきましょう。

ワキガは優性遺伝の体質であり、親から子へと受け継がれやすい特徴を持っています。

優性遺伝とは、両親のどちらか一方がワキガ体質の遺伝子を持っていれば、その遺伝子が子に現れやすい性質を指します。

アポクリン汗腺の数や活動性は遺伝的に決まっており、生まれつきアポクリン汗腺が多い体質であれば、思春期以降にワキガのニオイが発生しやすくなります。

ワキガは生活習慣や環境だけで発症するものではなく、遺伝的な要因が大きく関わる体質であることを理解しておくと、自分や家族の状態を冷静に受け止められるでしょう。

両親ともにワキガ体質の場合、子どもがワキガになる確率は約80%以上とされています。

片親だけがワキガ体質の場合は約50%の確率で遺伝し、両親ともにワキガ体質でなくても、祖父母などから隔世遺伝で受け継がれる可能性もあります。

遺伝子の組み合わせによっては、両親がワキガでなくても子どもに体質が現れることがあり、家族内で自分だけがワキガ体質というケースも珍しくありません。

遺伝の仕組みを知っておけば、ワキガ体質であることに過度な不安を抱かず、早めに適切な対策を講じる判断材料にできます。

両親の状態子どもへの遺伝確率
両親ともにワキガ体質約80%以上
片親がワキガ体質約50%
両親ともワキガ体質でない隔世遺伝の可能性あり

日本人のワキガ体質の割合は約10〜15%ですが、欧米人では70〜90%と圧倒的に高く、人種によって大きな差があります。

この違いは遺伝的背景に由来しており、アポクリン汗腺の数や活動性が民族ごとに異なるためです。

耳垢のタイプもワキガ体質と密接に関連しており、湿性耳垢(湿った耳垢)を持つ人はアポクリン汗腺が活発である傾向が強く、ワキガ体質である可能性が高いとされています。

日本ではワキガ体質が少数派であるため、ニオイに敏感な文化が形成されやすく、欧米と比べてワキガへの意識が高くなりやすい背景があることを知っておくと、社会的なプレッシャーを理解しやすくなります。

ワキガかどうかは自分でセルフチェックをすることが可能です。

  • 耳垢でチェック
  • 服の黄ばみでチェック
  • その他のチェックポイント

具体的にどのようなことをチェックしたら、ワキガか判別できるのかについて解説していきます。

湿性耳垢(湿った耳垢)を持つ人は、アポクリン汗腺が外耳道にも多く存在するため、ワキガ体質である可能性が高いとされています。

耳の中にもアポクリン汗腺が分布しており、その活動が活発な人は耳垢が湿る傾向があるため、耳垢のタイプとワキガ体質には強い相関関係があります。

耳垢チェックの方法は、綿棒で耳の入口付近を軽く拭き取り、綿棒が湿ってベタベタしていたり、茶色や黄色に色がついていたりする場合は湿性耳垢と判断できます。

耳垢が湿っているからといって必ずワキガのニオイが強いわけではありませんが、体質を知る目安として活用できるでしょう。

ワキ部分の衣類が黄色く変色する場合は、アポクリン汗腺からの分泌物に含まれる色素成分が原因です。

アポクリン汗腺の分泌物にはリポフスチンという色素が含まれており、これが繊維に付着して黄ばみを引き起こします。

黄ばみの色が濃く、範囲が広い場合は、アポクリン汗腺の活動が活発でワキガ体質である可能性が高いと考えられます。

白いTシャツやワイシャツを着用して、ワキ部分の変色を定期的に確認しておくと、自分の体質を客観的に把握する手がかりになります。

家族にワキガ体質の人がいる場合は、遺伝的にワキガ体質である可能性が高くなります。

ワキ毛が太くて濃い、または1つの毛穴から複数の毛が生えている場合は、アポクリン汗腺が多く存在するサインとされています。

自分でワキのニオイを感じるかどうかは判断が難しい場合もありますが、周囲の人が距離を取るような反応を示したり、ニオイについて指摘されたりした経験があれば、ワキガ体質の可能性があります。

複数のチェックポイントに当てはまる場合は、早めに対策を始めておくことで、日常生活での不安を軽減できるでしょう。

ここからは、思春期とワキガの関係性について解説していきます。

10代前半からワキガはなぜ強くなるのかについて見ていきましょう。

アポクリン汗腺は生まれつき存在していますが、思春期に性ホルモンの分泌が活発になることで初めて活動を始めます。

第二次性徴が起こる10代前半から後半にかけて、男性ホルモンや女性ホルモンがアポクリン汗腺を刺激し、分泌物の量が増えるため、ワキガのニオイが急に強くなります。

思春期以前は体質的にアポクリン汗腺を持っていても活動していないため、ニオイはほとんど感じられませんが、ホルモンバランスの変化とともに体質が表面化します。

思春期にワキガが発症することは自然な身体の変化であり、異常なことではないと理解しておくと、過度に悩まずに対策を考えられるでしょう。

思春期のワキガは、ある日突然ニオイが強くなったと感じることが多く、本人や家族が驚くケースも少なくありません。

ホルモンバランスが急激に変化する時期であるため、アポクリン汗腺の活動が一時的に過剰になり、ニオイが一段と強く感じられることがあります。

成長とともにホルモンバランスが安定すると、ニオイの強さが落ち着く場合もあり、思春期がピークで徐々に軽減されるケースも存在します。

思春期は身体的な変化が著しい時期であるため、ワキガのニオイも変動しやすく、焦らずに様子を見ることも大切です。

思春期は他人の目を気にしやすく、自己肯定感が不安定になりやすい年代であるため、ワキガの悩みが精神的な負担となることがあります。

ニオイに対する不安を一人で抱え込まず、家族や信頼できる大人に相談し、早めに対策を始めることで、学校生活や人間関係への影響を最小限にできます。

制汗剤や清潔習慣の見直しなど、日常でできる対策を取り入れるだけでも、気持ちが楽になり前向きに過ごせるようになります。

周囲の理解とサポートがあれば、思春期のワキガは適切に向き合える問題であり、過度に悩む必要はないと知っておくことが大切です。

ワキガを悪化させる生活習慣も存在しています。

  • 食事の影響
  • ストレスと疲労
  • 生活リズムの乱れ
  • 清潔習慣の不足
  • 衣類の選び方

それぞれの習慣の詳細について見ていきましょう。

動物性脂質を多く含む肉類や乳製品を頻繁に摂取すると、皮脂腺やアポクリン汗腺の分泌が活発になり、ニオイの原因物質が増えやすくなります。

ニンニクや香辛料などの刺激物は、汗に成分が混ざり込むことで体臭全体を強める作用があり、ワキガのニオイをより強調する可能性があります。

アルコールは体内で分解される際にアセトアルデヒドという物質が発生し、汗として排出されるため、飲酒後は汗のニオイが強くなりやすい傾向があります。

ワキガ体質の人は、揚げ物やファストフードを控えめにし、野菜や魚中心の食生活を意識することで、ニオイの悪化を防ぐ効果が期待できます。

ストレスを感じると交感神経が優位になり、アポクリン汗腺が刺激されて分泌が増えるため、ワキガのニオイが強くなることがあります。

精神的な緊張や不安を抱えているときは、通常よりも汗をかきやすくなり、ニオイ物質が多く生成される条件が整います。

疲労が蓄積すると体内で乳酸やアンモニアなどの老廃物が増え、これらが汗に含まれることでニオイがきつくなる場合があります。

ストレスや疲労を適切に管理し、リラックスできる時間を確保することが、ワキガのニオイを抑える上で重要な対策となります。

睡眠不足が続くとホルモンバランスが崩れ、皮脂腺やアポクリン汗腺の活動が不安定になり、ニオイが強くなることがあります。

不規則な生活は自律神経の乱れを引き起こし、体温調節機能が低下することで、発汗のコントロールが難しくなります。

自律神経が乱れると、緊張していないときでも汗をかきやすくなり、ニオイの原因となる分泌物が増える悪循環に陥ります。

規則正しい生活リズムを整え、十分な睡眠を確保することで、ホルモンバランスと自律神経の安定を保ち、ワキガのニオイを軽減できるでしょう。

汗や皮脂が皮膚表面に長時間残ると、細菌が繁殖しやすい環境が整い、ニオイ物質の生成が促進されます。

ワキの下は汗がこもりやすく、通気性が悪いため、細菌の増殖スピードが速く、ニオイが強くなりやすい部位です。

入浴時にワキを丁寧に洗い、汗をかいた後はこまめに拭き取る習慣をつけることで、細菌の繁殖を抑えられます。

適切な洗浄と清潔な状態の維持は、ワキガのニオイを軽減する最も基本的で効果的な対策です。

ポリエステルやナイロンなどの化学繊維は通気性が悪く、汗を吸収しにくいため、ワキの下が蒸れて細菌が繁殖しやすくなります。

綿や麻などの天然素材は吸湿性と通気性に優れており、汗を素早く吸収して乾燥させるため、ニオイの発生を抑える効果があります。

体にぴったりと密着する服装は、ワキの下に汗がこもりやすく、ニオイが強くなる原因となります。

ゆとりのある服や通気性の高い素材を選ぶことで、ワキの下の環境を清潔に保ちやすくなり、ワキガのニオイを軽減できるでしょう。

ワキガは女性ほるもんの影響も大きく受けるため、妊娠と出産の際にワキガになる方もいます。

また、更年期になって急にワキガになったという人もいますので、詳細について見ていきましょう。

女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあり、生理周期によってそれぞれの分泌量が変動するため、ワキガのニオイにも変化が生じます。

排卵期にはエストロゲンの分泌が増えて皮脂腺の活動が活発になり、生理前にはプロゲステロンの影響で体温が上がり発汗量が増えるため、ニオイが強く感じられることがあります。

生理周期に伴うホルモンバランスの変化は自然な身体の働きであり、一時的にニオイが強くなっても異常ではありません。

生理周期とニオイの関係を把握しておけば、ニオイが強くなる時期に合わせて対策を強化でき、不安を軽減できるでしょう。

妊娠中はエストロゲンとプロゲステロンの分泌量が大幅に増加し、アポクリン汗腺や皮脂腺の活動が活発になるため、ワキガのニオイが強くなる場合があります。

産後はホルモンバランスが急激に変化し、出産前と比べてニオイが弱まるケースもあれば、一時的に強くなるケースもあり、個人差があります。

授乳期にはプロラクチンという母乳分泌ホルモンが優位になり、体温調節や発汗にも影響を与えるため、ニオイの変化を感じる人もいます。

妊娠・出産に伴うホルモン変化は一時的なものであり、体調が安定すれば徐々にニオイも落ち着くことが多いため、過度に心配する必要はありません。

更年期に入ると女性ホルモンの分泌が急激に減少し、自律神経が乱れやすくなるため、発汗量が増えてニオイが強くなることがあります。

更年期特有のホットフラッシュ(ほてりやのぼせ)によって突然大量の汗をかくことがあり、ワキガのニオイが一時的に強まる場合があります。

加齢とともに皮脂の質が変化し、酸化しやすくなることで、ニオイが複雑化したり、今まで感じなかったニオイを自覚したりするケースもあります。

更年期のホルモン変動は一定期間続きますが、適切な対策とホルモン治療などのサポートによって、ニオイへの不安を和らげることができるでしょう。

Q

耳垢が乾いていてもワキガになることはありますか?

A

耳垢が乾いている人は、一般的にアポクリン汗腺の活動が少なくワキガ体質ではない傾向がありますが、絶対にワキガにならないわけではありません。
耳垢のタイプは遺伝的にアポクリン汗腺の活動性と関連していますが、ワキと耳では汗腺の分布や活動度が異なる場合もあるため、例外的なケースも存在します。
耳垢チェックはあくまで目安の一つであり、ワキのニオイや衣類の黄ばみなど、他のチェック項目も合わせて総合的に判断することが大切です。

Q

両親ともワキガではないのに、自分がワキガになることはありますか?

A

両親ともワキガ体質でなくても、祖父母や曾祖父母から隔世遺伝で体質が受け継がれる可能性があります。
遺伝子の組み合わせによっては、両親が保因者(ワキガ遺伝子を持っているが発現していない)である場合に、子どもに体質が現れることがあります。
家族内で自分だけがワキガ体質であっても、それは遺伝的に正常な範囲内であり、適切に対策すれば日常生活に支障はありません。

Q

ダイエットや運動でワキガは悪化しますか?

A

過度なダイエットや急激な体重減少は、ホルモンバランスや代謝に影響を与え、体臭が強くなることがあります。
運動自体がワキガを悪化させるわけではありませんが、汗をかくことで細菌の繁殖が促進されるため、運動後に適切なケアをしないとニオイが強くなる可能性があります。
バランスの取れた食事と適度な運動を心がけ、運動後のケアを徹底すれば、ワキガが悪化する心配は少ないでしょう。

Q

ワキガのニオイは季節によって変わりますか?

A

夏は気温と湿度が高く、汗をかく量が増えるため、細菌の繁殖が活発になりワキガのニオイが強くなりやすい季節です。
冬は汗をかく量が減るため一見ニオイが軽減するように思えますが、厚着で通気性が悪くなり、ワキの下が蒸れてニオイがこもる場合があります。
季節ごとの特徴を理解し、夏は制汗剤の使用頻度を増やし、冬は通気性の良い重ね着を工夫するなど、季節に応じた対策を取ることが効果的です。

Q

ワキガは自然に治ることはありますか?

A

ワキガは遺伝的な体質であり、アポクリン汗腺の数や活動性が自然に減少することはほとんどないため、完全に自然治癒することは期待できません。
思春期にホルモンバランスが安定すると、ニオイが一時的に軽減するケースはありますが、体質そのものが消失するわけではありません。
ワキガは体質として持ち続けることが多いですが、適切な対策を続けることで、日常生活に支障のないレベルまでニオイを抑えることは十分に可能です。

Q

子供にワキガが遺伝するか不安です

A

自分がワキガ体質の場合、子どもに遺伝する確率は約50%であり、パートナーもワキガ体質であれば約80%以上の確率で遺伝します。
ワキガは病気ではなく体質の一つであり、遺伝したとしても適切な対策を講じることで、日常生活や社会生活への影響を最小限にできます。
遺伝の可能性があることを理解しておけば、子どもの変化に気づきやすくなり、適切なタイミングでサポートできるでしょう。

Q

アポクリン汗腺は誰にでもありますか?

A

アポクリン汗腺は誰にでも存在する汗腺ですが、その数や活動性には個人差があります。
ワキガ体質でない人もアポクリン汗腺を持っていますが、数が少なかったり活動が弱かったりするため、ニオイが発生しにくい状態です。
アポクリン汗腺の存在自体は正常な身体の構造であり、ワキガ体質であることが異常なわけではないと理解しておくことが大切です。

Q

ワキガのニオイを自分で気づくことは難しいですか?

A

自分のニオイには慣れてしまうため、ワキガのニオイを自分で正確に感じ取ることは難しい場合があります。
嗅覚の順応によって、常に感じているニオイは脳が「背景」として認識し、意識に上がりにくくなるためです。
衣類のワキ部分を直接嗅いだり、家族や信頼できる友人に率直に聞いてみることも、自分の状態を知る有効な方法です。

Q

ストレスを減らせばワキガは改善しますか?

A

ストレスを軽減することで、アポクリン汗腺の過剰な刺激を抑え、ニオイの悪化を防ぐ効果は期待できます。
ストレスが減れば交感神経の興奮が抑えられ、発汗量が適度に保たれるため、細菌の繁殖条件が整いにくくなります。
ストレス対策は、ニオイの悪化を防ぐ補助的な方法として効果的であり、清潔習慣や制汗剤などの対策と組み合わせることで、より良い結果が得られるでしょう。

Q

食生活を変えればワキガは軽減できますか?

A

動物性脂質や刺激物を控え、野菜や魚中心の食生活に切り替えることで、皮脂腺やアポクリン汗腺の分泌を抑え、ニオイの軽減効果が期待できます。
食生活の改善は、ニオイの原因物質を減らす補助的な方法として有効ですが、ワキガの体質そのものを根本的に変えることはできません。
食生活の見直しは、他の対策と併用することで、ワキガのニオイを軽減する一助となるでしょう。

ワキガの原因は、アポクリン汗腺の数や活動性という遺伝的な体質に基づいています。

遺伝やホルモンバランスが大きく関わっているため、ワキガは病気ではなく生まれつきの体質として理解することが大切です。

生活習慣の改善や清潔習慣の徹底によって、ニオイの悪化を防ぎ、日常生活での不安を軽減することは十分に可能です。

自分の体質を正しく理解し、耳垢チェックや衣類の黄ばみなどのセルフチェックを活用することで、早めに対策を講じられます。

適切な対策を継続することで、ワキガと上手に付き合いながら、自信を持って日常生活を送れるようになるでしょう。

日本皮膚科学会「腋臭症(ワキガ)の診療ガイドライン」
https://www.dermatol.or.jp/

日本形成外科学会「腋臭症について」
https://www.jsprs.or.jp/

厚生労働省「皮膚疾患に関する情報」
https://www.mhlw.go.jp/

慶應義塾大学病院 医療・健康情報サイト「KOMPAS」
https://kompas.hosp.keio.ac.jp/

権東 容秀 医師

監修医師

権東 容秀 医師

東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。

  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会 領域指導医
  • 日本形成外科学会 皮膚腫瘍分野指導医
  • 日本皮膚科学会 専門医
  • 日本熱傷学会 専門医
  • 日本創傷外科学会 専門医

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