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2026.01.30
花粉症で「なんだか熱っぽい」「微熱が続く」と感じたことはありませんか?花粉症の代表的な症状といえば、くしゃみ、鼻水、目のかゆみです。
しかし、花粉症が重症化すると、37℃台の微熱や体のだるさを感じることがあります。
花粉症で微熱が出る原因は、鼻や喉の炎症、免疫の過剰反応、副鼻腔炎の合併などさまざまです。
ただし、花粉症で38℃以上の高熱が出ることはほとんどありません。高熱が出た場合は、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症など、他の病気を疑う必要があります。
花粉シーズンは風邪やコロナの流行時期と重なることも多く、「これは花粉症?それとも風邪?」と迷う方も多いでしょう。
この記事では、花粉症で微熱が出る原因と対処法、風邪やコロナとの見分け方、解熱剤を使ってよいかなど、花粉症の微熱に関する疑問をわかりやすく解説します。花粉症の微熱でお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
「花粉症で熱が出るの?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
花粉症といえば、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状が有名ですが、実は重症例や大量花粉暴露時に発熱を伴うこともあります。
ただし、花粉症で出る熱は風邪やインフルエンザのような高熱ではなく、微熱程度にとどまるのが特徴です。
花粉症は、花粉が体内に入ることで引き起こされるアレルギー疾患です。主な症状は鼻や目に現れますが、症状が重い方の場合、体に熱っぽさを感じたり、実際に微熱が出たりすることがあります。
これは、花粉に対するアレルギー反応によって鼻や喉の粘膜に炎症が起こるためです。炎症が続くと体は防御反応として熱を出すことがあり、その結果、だるさや倦怠感を伴う微熱が生じます。
特に花粉の飛散量が多い時期や、花粉症の症状が重症化している場合に、熱っぽさを感じる方が多いようです。
花粉症で熱が出る場合、その多くは37.5℃以下の微熱にとどまります。風邪やインフルエンザのように体温が急激に上昇することはなく、「なんとなく熱っぽい」「体がだるい」といった程度の症状が続くのが特徴です。
体温計で測っても平熱より少し高い程度で、日常生活に大きな支障をきたすほどの発熱ではないことがほとんどです。しかし、微熱であっても、鼻水やくしゃみ、目のかゆみといった他の花粉症症状と重なると、体全体がつらく感じることがあります。
花粉症はアレルギー反応であり、ウイルスや細菌による感染症とは根本的にメカニズムが異なります。感染症の場合、体は病原体と戦うために積極的に体温を上げて免疫力を高めようとするため、38℃以上の高熱が出ることがあります。
一方、花粉症のアレルギー反応では、そこまで体温を上昇させる必要がないため、高熱が出ることは非常にまれです。花粉症で38℃以上の熱が出た場合は、花粉症そのものではなく、別の原因を疑う必要があります。
花粉症の症状があるのに38℃以上の高熱が出た場合は、他の病気を合併している可能性を考えましょう。
考えられる原因としては、まず風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症といった感染症が挙げられます。花粉シーズンはこれらの感染症の流行時期と重なることも多いため、花粉症だと思っていたら実は風邪だった、ということも珍しくありません。
また、花粉症が長引くことで副鼻腔炎を合併し、その結果として高熱が出ることもあります。副鼻腔炎については後ほど詳しく解説しますが、黄色いドロッとした鼻水や顔面の痛みを伴う場合は要注意です。
いずれにしても、高熱が続く場合は自己判断せず、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
花粉症で微熱が出る原因は一つではありません。アレルギー反応によって体内でさまざまな変化が起こり、その結果として発熱につながることがあります。ここでは、花粉症で熱っぽくなる主な原因について詳しく解説します。
花粉症で微熱が出る最も一般的な原因は、鼻や喉の粘膜で炎症が起こることです。
花粉が鼻や喉の粘膜に付着すると、体はこれを異物と認識してアレルギー反応を起こします。このとき、ヒスタミンやロイコトリエンといった化学物質が放出され、粘膜に炎症が生じます。炎症は体にとって一種のストレス状態であり、これが続くと体は防御反応として微熱を出すことがあるのです。
また、鼻づまりがひどくなると口呼吸になりやすく、その結果、喉の粘膜も乾燥して炎症を起こしやすくなります。鼻と喉の両方で炎症が起こると、より強い熱っぽさやだるさを感じることになります。
花粉症で微熱が出るもう一つの原因として、免疫の過剰反応が挙げられます。
私たちの体には、外部から侵入してきた異物を排除しようとする免疫システムが備わっています。通常、この免疫システムは細菌やウイルスといった病原体に対して働きますが、花粉症の人の場合、本来は無害であるはずの花粉に対しても過剰に反応してしまいます。
体が花粉をまるでウイルスのような危険な病原体と誤って認識してしまうと、ウイルス感染時と同じように体温を上げて免疫力を高めようとする反応が起こることがあります。これが、花粉症で微熱が出るメカニズムの一つです。
くしゃみは、体内に入った異物を外に排出しようとする防御反応です。花粉症でくしゃみが何度も連続して出るのは、体が花粉を必死に追い出そうとしているためです。
しかし、この防御反応も体にとっては大きな負担となります。くしゃみを何度も繰り返すことで体力が消耗され、その疲労が発熱という形で現れることがあります。
特に花粉の飛散量が多い日は、一日中くしゃみや鼻水に悩まされることも珍しくありません。そのような状態が続くと、体は消耗し、夕方頃には熱っぽさを感じるようになることがあるのです。
花粉症で38℃以上の高熱が出た場合、副鼻腔炎を合併している可能性があります。
副鼻腔とは、鼻の周りにある空洞のことで、額の奥や頬の奥などに存在します。花粉症で鼻の炎症が長引くと、この副鼻腔にまで炎症が広がり、副鼻腔炎を発症することがあります。
実際、ある調査では花粉症患者の約23〜45%に副鼻腔炎の症状があると報告されています。副鼻腔炎になると、微熱ではなくより高い熱が出ることがあり、発熱以外にもさまざまな症状が現れます。
具体的には、黄色や緑色のドロッとした鼻水、頬や鼻の周り・額の痛みや圧迫感、顔やまぶたの腫れ、においがわかりにくくなるといった症状が見られます。これらの症状がある場合は、単なる花粉症ではなく副鼻腔炎を合併している可能性があるため、早めに耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。
花粉症の鼻づまりは、夜間の睡眠にも大きな影響を及ぼします。鼻が詰まって息苦しく、夜中に何度も目が覚めてしまうという経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか。
睡眠不足が続くと、体は十分に回復することができず、体力が消耗していきます。免疫力も低下し、体調を崩しやすくなります。その結果として、微熱やだるさを感じやすくなるのです。
また、花粉症の症状そのものが体にとって大きなストレスとなり、自律神経のバランスを乱すことがあります。自律神経が乱れると、体温調節機能にも影響が出て、熱っぽさや倦怠感を感じやすくなることがあります。
このように、花粉症の微熱は、炎症や免疫反応だけでなく、睡眠不足や体力消耗、ストレスなど、さまざまな要因が複合的に関わって生じることがあるのです。
花粉症と風邪は、鼻水やくしゃみといった共通の症状があるため、見分けがつきにくいことがあります。特に、花粉シーズンに風邪をひいた場合や、初めて花粉症を発症した場合は、「これは花粉症なのか、それとも風邪なのか」と迷うことも多いでしょう。ここでは、花粉症と風邪を見分けるためのポイントをいくつか紹介します。
発熱の程度は、花粉症と風邪を見分ける重要なポイントの一つです。
花粉症による発熱は、あっても37℃台の微熱程度にとどまります。38℃以上の高熱が出ることは花粉症ではほとんどありません。
一方、風邪では微熱から38℃程度の熱が出ることがあります。さらにインフルエンザでは、38℃以上の高熱が急激に出るのが特徴です。
したがって、37℃台前半の微熱であれば花粉症の可能性が高く、38℃以上の熱がある場合は風邪やインフルエンザを疑う必要があります。
鼻水の状態も、花粉症と風邪を見分ける大きな手がかりになります。
花粉症の鼻水は、水のようにサラサラで透明なのが特徴です。患者さんからは「まるで蛇口から水が出るように、鼻水が止まらない」と表現されることもあるほど、大量にサラサラの鼻水が出ます。
一方、風邪の鼻水は、最初は透明でも、時間が経つにつれて黄色や緑色に変化し、粘り気が出てきます。これは、ウイルスと戦った白血球の死骸が鼻水に混じるためです。
鼻をかんだときに、ティッシュについた鼻水の色や状態を確認してみてください。サラサラで透明なら花粉症、黄色くドロドロしていたら風邪の可能性が高いと言えます。
くしゃみの出方にも、花粉症と風邪では明確な違いがあります。
花粉症のくしゃみは、花粉が鼻に入った瞬間に連続して何度も出るのが特徴です。「はーくしょん、はーくしょん、はーくしょん…」と、止まらないのではないかと心配になるほど連続することがあります。家から外に出て数分以内に、立て続けにくしゃみが出るようであれば、花粉症の可能性が高いでしょう。
一方、風邪のくしゃみは、冷たい空気を吸い込んだときなどに単発で出ることが多く、連続して何度も出ることはまれです。1回から数回くしゃみをして、それで治まるのが風邪のくしゃみの特徴です。
目のかゆみは、花粉症に非常に特徴的な症状です。花粉が目に付着することで、かゆみ、充血、涙が出るといったアレルギー性結膜炎の症状が現れます。
風邪やインフルエンザでは、目のかゆみが出ることはほとんどありません。風邪で目に症状が出るとしても、だるさからくる目の疲れ程度で、かゆみを伴うことは稀です。
したがって、鼻水やくしゃみに加えて目のかゆみがある場合は、花粉症である可能性が非常に高いと言えます。逆に、目のかゆみがまったくない場合は、風邪の可能性を考えた方がよいかもしれません。
症状がどのくらい続くかも、花粉症と風邪を見分ける重要なポイントです。
風邪の場合、症状は通常1週間程度で改善に向かいます。くしゃみや鼻水が出始めてから数日で症状のピークを迎え、その後徐々に治まっていくのが一般的です。
一方、花粉症の場合、花粉が飛散している間は症状が続きます。スギ花粉であれば2月から4月、ヒノキ花粉も含めると5月頃まで症状が続くこともあります。天気の良い日や風の強い日は症状が悪化し、雨の日は比較的楽になるなど、花粉の飛散量によって症状の程度が変動するのも花粉症ならではの特徴です。
「なかなか治らないな」「もう2週間も症状が続いている」と感じたら、それは風邪ではなく花粉症かもしれません。
花粉症と風邪、インフルエンザ、新型コロナウイルス感染症の症状の違いを表にまとめました。ご自身の症状と照らし合わせて、セルフチェックの参考にしてください。
| 項目 | 花粉症 | 風邪 | インフルエンザ | コロナ |
|---|---|---|---|---|
| 発熱 | なし〜微熱(37℃台) | 微熱〜38℃程度 | 38℃以上の高熱 | 37.5℃以上(個人差あり) |
| くしゃみ | 連続して何度も出る | 単発〜数回 | まれ | ときどき |
| 鼻水 | サラサラ・透明 | 粘り気あり・黄色 | 粘り気あり | 粘り気あり |
| 鼻づまり | あり | あり | あり | あり |
| 目のかゆみ | あり(特徴的) | なし | なし | なし |
| のどの痛み | イガイガ・かゆみ | 痛み | 痛み | 痛み |
| 悪寒(寒気) | なし | あり | 強い | あり |
| 倦怠感 | あり | あり | 強い | 強い |
| 症状の持続 | 花粉シーズン中続く | 数日〜1週間 | 1週間程度 | 1〜2週間 |
花粉シーズンは、新型コロナウイルス感染症やインフルエンザの流行時期と重なることがあります。そのため、「鼻水が出て熱っぽいけれど、これは花粉症なのかコロナなのか」と不安になる方も多いでしょう。ここでは、花粉症とこれらの感染症との見分け方について解説します。
新型コロナウイルス感染症では、37.5℃以上の発熱が見られることが多いとされています。ある統計によると、コロナ感染者の約58〜70%に発熱の症状があると報告されています。
一方、花粉症では発熱がないか、あっても37℃台前半の微熱程度です。37.5℃を超える熱が出ることは花粉症では稀なので、それ以上の発熱がある場合は、コロナを含む感染症を疑う必要があります。
ただし、コロナの症状は非常に個人差が大きく、発熱がない場合や軽症で済む場合もあります。また、変異株によって症状の特徴も変化しているため、発熱の有無だけで判断することは難しい面があります。迷った場合は、医療機関で検査を受けることをおすすめします。
インフルエンザの最大の特徴は、38℃以上の高熱が急激に出ることです。朝は元気だったのに、午後になって急に38度以上の熱が出て、全身がだるくなるというパターンが典型的です。
また、インフルエンザでは発熱と同時に強い悪寒を感じることが多く、体の節々が痛む関節痛や筋肉痛を伴うのも特徴です。これらの全身症状は、花粉症では見られない症状です。
花粉症の微熱は徐々に熱っぽさを感じるようになるのに対し、インフルエンザは「突然、高熱に襲われる」という印象があります。このような急激な発熱と全身症状がある場合は、花粉症ではなくインフルエンザを疑って、早めに医療機関を受診しましょう。
花粉症と風邪・インフルエンザ・コロナを見分ける上で、悪寒(寒気)の有無は非常に重要なポイントです。
風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症では、発熱に伴って悪寒を感じることが多くあります。「寒くてガタガタ震える」「布団をかぶっても寒い」「体の芯から冷える感じがする」といった症状が出ます。これは、体が体温を上げようとする過程で起こる生理的な反応です。
一方、花粉症では、微熱が出ても悪寒を感じることはほとんどありません。熱っぽさやだるさはあっても、寒気で震えるようなことはないのが花粉症の特徴です。
したがって、発熱に加えて悪寒を強く感じる場合は、花粉症ではなく感染症を疑った方がよいでしょう。逆に、熱っぽいけれど悪寒がない場合は、花粉症の可能性が高いと言えます。
花粉症か感染症か、自己判断が難しい場合は、まず体温を測って記録しておくことをおすすめします。発熱した日時、測定した体温、その他の症状などをメモしておくと、医療機関を受診したときに非常に役立ちます。
医師は、発熱のパターン(急に出たか、徐々に上がったか)、熱の高さ、他の症状の有無、周囲の感染状況などを総合的に判断して診断を行います。「〇月〇日の夕方から熱っぽくなり、翌朝測ったら37.2℃でした」といった具体的な情報があると、診断の精度が高まります。
自己判断で「きっと花粉症だろう」と放置するのは危険です。特にコロナやインフルエンザは周囲への感染リスクもあるため、迷ったら早めに医療機関に相談しましょう。
37.6℃以上の熱が続く場合や38℃以上の高熱が出た場合は、花粉症以外の病気を積極的に疑いましょう。
特に、周囲にコロナやインフルエンザの感染者がいる場合、人混みに出かけた後に症状が出た場合、または高熱に加えて強い倦怠感や悪寒がある場合は、感染症の可能性が高まります。
医療機関では、インフルエンザやコロナの迅速検査を受けることができます。検査によって原因が特定されれば、適切な治療を早期に開始することができ、症状の悪化を防ぐことができます。
「たかが熱」と軽視せず、高熱が続く場合は早めに検査を受けて、原因を明らかにすることが大切です。
花粉症で微熱が出た場合、どのように対処すればよいのでしょうか。花粉症の微熱は、基本的にはアレルギー反応を抑えることで改善が期待できます。ここでは、花粉症の微熱への具体的な対処法を解説します。
花粉症で微熱が出ている場合、最も重要なのは花粉への接触をできるだけ減らすことです。花粉に触れる機会が減れば、アレルギー反応も抑えられ、その結果として熱やだるさも改善しやすくなります。
具体的な対策としては、外出時にはマスクやメガネを着用することが基本です。マスクは顔に密着するタイプを選び、鼻と口をしっかり覆うようにしましょう。花粉対策用のゴーグルタイプのメガネを使用すると、目に入る花粉を大幅に減らすことができます。
また、花粉の飛散情報をチェックして、飛散量が特に多い日は不要不急の外出を控えることも有効です。帰宅したら、玄関で衣服についた花粉を払い落とし、手洗い・うがい・洗顔をして、体についた花粉を洗い流しましょう。
室内に花粉を持ち込まないことも大切です。換気は花粉の少ない早朝や夜間に短時間で行い、洗濯物や布団は外に干さず、室内干しか乾燥機を使用しましょう。空気清浄機を活用して、室内に入り込んだ花粉を除去するのも効果的です。
花粉症で微熱が出ている場合、治療の基本は抗ヒスタミン薬などの抗アレルギー薬を服用することです。
抗ヒスタミン薬は、アレルギー反応を引き起こすヒスタミンという化学物質の働きをブロックする薬です。ヒスタミンの作用が抑えられることで、くしゃみ、鼻水、目のかゆみといったアレルギー症状が軽減されます。
アレルギー反応が抑えられれば、それに伴う鼻や喉の炎症も軽減され、微熱や倦怠感も改善することが期待できます。つまり、花粉症の微熱を下げるためには、解熱剤よりもまず抗アレルギー薬でアレルギー反応を根本から抑えることが重要なのです。
市販薬としては、アレグラFX、クラリチンEX、アレジオン20などの第2世代抗ヒスタミン薬がおすすめです。第2世代の抗ヒスタミン薬は、第1世代に比べて眠気が出にくいという特徴があり、日中の活動に支障をきたしにくいというメリットがあります。
花粉症で微熱やだるさがある場合は、体が休息を必要としているサインです。無理をせず、十分な休息と睡眠をとるようにしましょう。
睡眠中は免疫機能が活発に働き、体の修復が行われます。しっかりと質の良い睡眠をとることで、体の回復が促され、花粉症の症状も改善しやすくなります。
ただし、花粉症の鼻づまりがひどいと夜間に何度も目が覚めてしまい、十分な睡眠がとれないことがあります。そのような場合は、就寝前に点鼻薬を使用する、枕を少し高くして呼吸しやすくする、加湿器を使って室内の湿度を適切に保つなどの工夫をしてみてください。寝室に空気清浄機を置いて、睡眠中の花粉への曝露を減らすことも効果的です。
発熱時は体から水分が失われやすいため、意識的に水分補給を行うことが大切です。こまめに水やお茶、スポーツドリンクなどを飲むようにしましょう。
十分な水分をとることで、鼻水や痰がサラサラになり、体外に排出されやすくなるという効果も期待できます。また、喉の粘膜を潤すことで、喉の炎症を和らげる効果もあります。
ただし、冷たい飲み物を一気に飲むと体を冷やしてしまう可能性があるため、常温か温かい飲み物を少しずつ飲むのがおすすめです。温かいお茶やスープなどは、体を温めながら水分補給ができるので、特におすすめです。
市販薬を服用し、花粉対策を行っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
特に、微熱が1週間以上続く場合、38℃以上の高熱が出た場合、黄色いドロッとした鼻水が出る場合、頬や額に痛みや圧迫感がある場合は、副鼻腔炎を合併している可能性があります。副鼻腔炎の治療には、市販薬では対応できない抗生物質などが必要になることがあるため、早めに医師の診察を受けることが大切です。
また、風邪やインフルエンザ、コロナなど、花粉症以外の病気を合併している可能性もあります。自己判断で放置せず、症状が長引く場合は医療機関で適切な診断を受けましょう。
花粉症で微熱が出たとき、「解熱剤を飲んでもいいのだろうか」と迷う方も多いのではないでしょうか。使用することは可能ですが、いくつかの注意点があります。ここでは、花粉症の微熱と解熱剤の使い方について詳しく解説します。
花粉症で微熱が出ている場合、基本的には解熱剤よりも抗アレルギー薬(抗ヒスタミン薬など)を優先して服用することをおすすめします。
花粉症の微熱は、アレルギー反応に伴う炎症が原因で起こっています。そのため、アレルギー反応を根本から抑えれば、それに伴う発熱も自然と改善することが期待できます。
解熱剤は熱を下げる効果はありますが、花粉症のアレルギー反応自体を抑える効果はありません。解熱剤で一時的に熱を下げても、アレルギー反応が続いている限り、再び発熱する可能性が高いのです。
したがって、花粉症の微熱に対しては、まず抗アレルギー薬でアレルギー反応を抑え、それでも熱がつらい場合に解熱剤の使用を検討する、という順序が適切です。
解熱剤を服用することで、一時的に熱を下げ、熱っぽさやだるさを緩和することは可能です。
特に、微熱であっても体がつらい場合や、だるさがひどくて仕事や家事に支障が出る場合は、解熱剤を使用して症状を緩和することも選択肢の一つです。熱を下げることで頭がすっきりし、体が楽になることで、日常生活を送りやすくなることもあります。
市販の解熱剤としては、アセトアミノフェン(カロナール、タイレノールなど)やイブプロフェン(イブ、バファリンルナiなど)などがあります。これらの薬は、発熱だけでなく頭痛にも効果があるため、花粉症に伴う頭痛がある場合にも有効です。
花粉症の薬と解熱剤を併用する際は、成分の重複に注意が必要です。
市販の総合風邪薬の多くには、抗ヒスタミン成分が含まれています。花粉症の薬(抗ヒスタミン薬)を服用しながら、さらに抗ヒスタミン成分を含む風邪薬を飲んでしまうと、同じ成分を二重に摂取することになります。その結果、眠気やだるさ、口の渇きといった副作用が強く出てしまう可能性があります。
花粉症の薬を服用している場合に解熱剤が必要になったときは、抗ヒスタミン成分を含まない、解熱鎮痛成分のみの単剤(アセトアミノフェン製剤やイブプロフェン製剤など)を選ぶようにしましょう。
どの薬を選べばよいかわからない場合は、薬局で薬剤師に相談することをおすすめします。現在服用している花粉症の薬を伝えれば、併用可能な解熱剤を選んでもらえます。
37℃台前半の微熱であれば、基本的に解熱剤は必要ありません。抗アレルギー薬でアレルギー反応を抑えることで、自然と改善することが期待できます。
ただし、37.5℃を超える熱が出てつらい場合や、微熱であっても頭痛やだるさがひどく日常生活に支障をきたす場合は、解熱剤を服用しても問題ありません。用法・用量を守って服用してください。
なお、38℃以上の高熱が出ている場合は、花粉症ではなく他の病気(風邪、インフルエンザ、副鼻腔炎など)の可能性が高いです。解熱剤で一時的に熱を下げることはできますが、根本原因の治療が必要になるため、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
市販の抗アレルギー薬や解熱剤を数日服用しても症状が改善しない場合は、医療機関を受診しましょう。
病院では、市販薬よりも効果の高い処方薬を出してもらうことができます。第2世代抗ヒスタミン薬の中でも、ビラノアやデザレックス、ルパフィンといった処方薬は、市販薬よりも高い効果が期待できます。
さらに、花粉症以外の病気が隠れていないか、検査を受けることもできます。
「たかが花粉症」と我慢せず、症状がつらい場合は早めに医師に相談してください。
花粉症で微熱が出るのを予防するためには、花粉症の症状自体を軽くすることが最も効果的です。症状が軽ければ、それに伴う炎症も抑えられ、微熱やだるさも起こりにくくなります。ここでは、花粉症の微熱を予防するための具体的な方法を紹介します。
花粉症の症状を軽くする最も効果的な方法の一つが「初期療法」です。
初期療法とは、花粉が本格的に飛び始める2週間ほど前から、抗アレルギー薬の服用を開始する方法です。花粉が飛散する前から薬を飲んでおくことで、鼻の粘膜が過敏になるのを事前に抑え、花粉シーズンに入っても症状をコントロールしやすくなります。
スギ花粉の飛散は例年2月上旬頃から始まるため、1月下旬頃から薬を飲み始めるとよいでしょう。東京都内では、1月中旬から下旬頃に服薬を開始することが推奨されています。
初期療法を行った人と行わなかった人では、花粉シーズンのピーク時の症状の重さに大きな差が出ます。初期療法によって症状が軽く抑えられれば、微熱やだるさに悩まされることも少なくなるでしょう。
花粉症対策の基本は、花粉を体内に入れないことです。外出時はマスクとメガネを着用して、花粉が鼻や目に入るのを防ぎましょう。
マスクは、顔に密着するタイプを選ぶと、隙間から花粉が入り込むのを防ぐことができます。最近では、花粉をカットする機能を強化した花粉対策用マスクも販売されています。
メガネも花粉対策に有効です。通常のメガネでもある程度の効果がありますが、顔との隙間を覆うゴーグルタイプの花粉対策メガネを使用すると、より効果的に目への花粉の侵入を防げます。
また、帽子をかぶって髪に花粉がつくのを防ぐことも有効です。髪についた花粉は、帰宅後も室内で飛散する原因になるため、帽子で髪を覆うことで花粉の持ち込みを減らせます。
外出から帰ったら、まず玄関で衣服についた花粉を払い落としましょう。コートやジャケットを着たまま部屋に入ると、衣服についた花粉を室内に持ち込んでしまいます。玄関に衣類用ブラシを置いておくと、花粉を払いやすくなります。
その後、すぐに手洗い・うがい・洗顔を行い、体についた花粉を洗い流します。特に、顔や髪には花粉が付着しやすいため、帰宅後の洗顔は非常に重要です。可能であれば、帰宅後すぐにシャワーを浴びて、髪や体についた花粉をすべて洗い流すとより効果的です。
これらの習慣を徹底することで、室内での花粉への曝露を大幅に減らすことができます。
室内に花粉を持ち込まないための工夫も、症状を軽くするために重要です。
まず、窓を開けての換気は花粉の飛散が少ない時間帯に行いましょう。一般的に、花粉の飛散は昼前後と夕方に多くなります。早朝や夜間の花粉が少ない時間帯に、短時間で換気を済ませるのがおすすめです。換気の際は、レースカーテンを閉めたままにすると、室内に入り込む花粉を減らせます。
洗濯物や布団は、花粉シーズン中は外に干さないようにしましょう。外に干すと花粉が付着し、それを取り込むことで室内に花粉が持ち込まれてしまいます。室内干しや乾燥機を使用することで、花粉の付着を防げます。
空気清浄機の活用も効果的です。特に寝室に空気清浄機を置くと、睡眠中の花粉への曝露を減らすことができ、夜間の症状悪化を防ぐことができます。
花粉症の症状を軽くするためには、体の免疫力を整えることも大切です。免疫力が低下すると、アレルギー反応が起こりやすくなり、症状が悪化する可能性があります。
十分な睡眠をとることは、免疫力を維持するための基本です。睡眠不足は免疫機能を低下させるだけでなく、自律神経のバランスを乱し、花粉症の症状を悪化させる原因にもなります。毎日7〜8時間程度の睡眠を確保するよう心がけましょう。
バランスの良い食事も重要です。特に、腸内環境を整えることは免疫力の維持に役立つと言われています。ヨーグルトや納豆などの発酵食品、食物繊維を多く含む野菜や果物を積極的に摂取しましょう。
適度な運動も、自律神経のバランスを整え、ストレスを軽減する効果があります。ただし、花粉の多い日の屋外での運動は避け、室内でできるストレッチやヨガなどを選ぶとよいでしょう。
規則正しい生活を送ることで、体の調子を整え、花粉症の症状を軽減することができます。症状が軽ければ、微熱やだるさに悩まされることも少なくなるでしょう。
花粉症と微熱に関して、よくある質問にお答えします。
花粉症で微熱が何日も続くことはありますか?
花粉症で微熱が続くことはあります。花粉が飛散している間は、アレルギー反応が継続的に起こるため、それに伴う微熱やだるさも続くことがあります。特に花粉の飛散量が多い日が続くと、症状が悪化して微熱が長引くこともあります。
ただし、微熱が続く場合でも、37℃台前半程度であれば花粉症の範囲内と考えられます。37.5℃を超える熱が何日も続く場合や、38℃以上の高熱が出た場合は、花粉症以外の病気(副鼻腔炎、風邪、インフルエンザなど)を合併している可能性があります。そのような場合は、早めに医療機関を受診してください。
花粉症の微熱は何度まで上がりますか?
花粉症による発熱は、通常37.5℃以下の微熱程度です。多くの場合、37℃台前半で「なんとなく熱っぽい」「体がだるい」と感じる程度にとどまります。
花粉症で38℃以上の高熱が出ることは非常にまれです。38℃を超える熱が出た場合は、花粉症そのものではなく、副鼻腔炎の合併や、風邪・インフルエンザ・コロナなどの感染症を疑う必要があります。高熱が出た場合は、自己判断せず医療機関を受診しましょう。
花粉症と風邪を同時に発症することはありますか?
はい、花粉症と風邪を同時に発症することはあります。花粉シーズンは、風邪やインフルエンザの流行時期と重なることも多いため、両方を同時に発症することは珍しくありません。
また、花粉症で鼻の粘膜が荒れて炎症を起こしていると、粘膜のバリア機能が低下してウイルスが侵入しやすくなり、風邪をひきやすくなることもあります。
花粉症の症状に加えて、高熱、強いのどの痛み、悪寒、筋肉痛などの症状が出た場合は、風邪やインフルエンザを合併している可能性が高いです。そのような場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
花粉症の薬を飲んでいるのに微熱が下がりません。なぜですか?
花粉症の薬を飲んでいても微熱が下がらない場合、いくつかの原因が考えられます。
まず、現在服用している薬が自分の体に合っていない可能性があります。抗ヒスタミン薬には多くの種類があり、同じ薬でも人によって効果の出方には個人差があります。ある薬で効果が不十分な場合でも、別の種類の薬に変えることで改善することがあります。効果が感じられない場合は、医師に相談して薬を変更してもらうことを検討しましょう。
次に、副鼻腔炎を合併している可能性があります。副鼻腔炎は抗ヒスタミン薬だけでは改善しないことが多く、抗生物質や去痰薬などの治療が必要になります。黄色いドロッとした鼻水が出る、頬や額に痛みや圧迫感があるといった症状がある場合は、副鼻腔炎を疑って医療機関を受診してください。
また、風邪やインフルエンザなど、花粉症以外の病気を合併している可能性もあります。花粉症の薬で鼻水やくしゃみは改善したのに微熱だけが下がらない場合は、他の病気が隠れているかもしれません。
子どもの花粉症でも微熱は出ますか?
はい、子どもの花粉症でも微熱が出ることがあります。近年、花粉症を発症する子どもが増えており、大人と同様に微熱やだるさを感じる子どもも少なくありません。
ただし、子どもは自分の症状をうまく言葉で伝えられないことがあるため、保護者が注意深く観察することが大切です。「なんだか元気がない」「食欲がない」「ぐずりやすい」といった様子が見られたら、体温を測ってみてください。
子どもの場合、微熱だと思っていたら実は高熱が出ていた、ということもあります。特に38℃以上の高熱が出ている場合は、花粉症ではなく風邪やインフルエンザなど他の病気の可能性もあるため、早めに小児科を受診しましょう。
花粉症で37.5℃以上の熱が出たら病院に行くべきですか?
花粉症で37.5℃を超える熱が出た場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
花粉症による発熱は通常37.5℃以下の微熱程度であり、それ以上の発熱がある場合は、他の病気が関係している可能性があります。具体的には、副鼻腔炎の合併や、風邪・インフルエンザ・コロナなどの感染症が考えられます。
特に、38℃以上の高熱が続く場合、悪寒や関節痛がある場合、強い倦怠感がある場合は、感染症を疑って早めに医師の診察を受けてください。
また、市販の抗アレルギー薬を服用しても症状が改善しない場合も、医療機関を受診する目安となります。病院では、より効果の高い処方薬を出してもらえるほか、他の病気が隠れていないかを検査してもらうこともできます。
花粉症の微熱は、多くの場合、適切な花粉対策と抗アレルギー薬の服用で改善します。しかし、症状が改善しない場合や高熱が出た場合は、自己判断で放置せず、医療機関を受診することが大切です。
以下のような場合は、早めに医療機関を受診しましょう。
まず、市販の抗アレルギー薬を1週間程度服用しても症状が改善しない場合です。薬が自分に合っていない可能性や、より強い治療が必要な可能性があります。
次に、37.5℃以上の熱が続いている場合や、38℃以上の高熱が出た場合です。花粉症だけでは通常、このような高熱は出ないため、他の病気を合併している可能性があります。
また、鼻水の色が黄色や緑色に変化し、ドロッとした粘り気のある鼻水が出る場合は、副鼻腔炎を合併している可能性があります。頬や鼻の周り、額に痛みや圧迫感がある場合も、副鼻腔炎のサインです。
さらに、強い倦怠感や悪寒がある場合、症状が日常生活に支障をきたすほどひどい場合も、医療機関を受診する目安となります。
花粉症で微熱が出た場合、何科を受診すればよいか迷う方もいるかもしれません。
花粉症の症状全般を診てもらいたい場合は、耳鼻咽喉科がおすすめです。耳鼻咽喉科では、鼻の中の状態を詳しく診察してもらえるほか、副鼻腔炎の有無も確認してもらえます。鼻づまりがひどい場合や、鼻の症状が中心の場合は、耳鼻咽喉科を受診するとよいでしょう。
発熱や倦怠感が強い場合は、内科を受診するのも一つの選択肢です。内科では、花粉症だけでなく、風邪やインフルエンザ、コロナなどの感染症も含めて総合的に診察してもらえます。花粉症か感染症か判断がつかない場合は、内科を受診するとよいでしょう。
アレルギー科がある病院であれば、花粉症を専門的に診てもらうことができます。アレルギー検査を受けて、原因となる花粉の種類を特定することもできます。
どの科を受診するか迷った場合は、まず内科を受診すれば、必要に応じて適切な診療科を紹介してもらえます。
花粉症に副鼻腔炎が合併すると、微熱だけでなく、さまざまな不快な症状が現れます。頭痛や顔面の痛み・圧迫感、黄色や緑色のドロッとした鼻水、においがわかりにくくなる嗅覚障害などが代表的な症状です。
副鼻腔炎は、放置すると慢性化して非常に治りにくくなることがあります。慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になると、長期間にわたって症状に悩まされることになり、場合によっては手術が必要になることもあります。これらは市販薬では対応できないため、医療機関での処方が必要です。
副鼻腔炎が疑われる症状がある場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診し、適切な治療を受けることが大切です。
花粉症は、目や鼻の症状だけでなく、皮膚にも影響を及ぼすことがあります。目の周り、頬、首、あごなど、花粉が付着しやすい露出部分に、かゆみ、赤み、ヒリヒリ感、乾燥などの症状が出ることがあります。
これは「花粉皮膚炎」と呼ばれる症状で、花粉シーズンだけ症状が出て、シーズンが終わると落ち着くのが特徴です。肌のバリア機能が低下しているところに花粉が付着することで、アレルギー反応が起こり、肌荒れが生じます。
花粉皮膚炎は、見た目にも影響が出るため、女性にとっては特につらい症状です。化粧品がしみたり、化粧ノリが悪くなったりすることもあります。
皮膚症状がある場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。
代々木クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた花粉症治療をご提案しています。
当院は皮膚科・アレルギー科を専門としており、鼻や目の症状だけでなく、花粉皮膚炎など肌への影響にも対応可能です。皮下免疫療法では30年以上の実績もあります。
「毎年春になると肌荒れがひどくなる」「目の周りがかゆくてつらい」といった皮膚症状でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
花粉症の症状は我慢せず、適切な治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できます。
花粉シーズン前からの早めの受診がおすすめです。つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。
東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。
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