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医療コラム

2026.01.30

花粉症でだるい原因と解消法|倦怠感・眠気が続くときの対処法を解説

花粉症でだるい原因と解消法|倦怠感・眠気が続くときの対処法を解説
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※本コラムは医療情報の提供を目的とした一般的な解説記事です。
記載されている治療法・医薬品・注射等のすべてを当院で実施しているわけではありません。
当院で実施している診療内容・施術可否・費用等の詳細は「診療科目」ページをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

花粉症といえば鼻水やくしゃみ、目のかゆみが代表的な症状ですが、「体がだるい」「ぼーっとする」「熱っぽい」といった全身の不調を感じる方も少なくありません。

大正製薬の調査によると、花粉症患者の約85%が鼻や目以外の症状を経験しており、その中でも「倦怠感」「集中力の低下」は上位に挙がっています。

こうした全身症状は仕事や家事のパフォーマンスにも影響を与え、約9割の方が日常生活に支障があると回答しています。

この記事では、花粉症でだるくなる原因と、すぐに実践できる解消法を解説します。

風邪との見分け方や、眠くなりにくい薬の選び方についても紹介するので、だるさに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

花粉シーズンを少しでも快適に過ごすために、正しい知識と対策を身につけましょう。

花粉症の症状といえば鼻水や目のかゆみが代表的ですが、体のだるさや倦怠感を訴える方も多くいます。

なぜ花粉症で全身がだるくなるのか、その原因を解説します。

花粉症は、体内に侵入した花粉を異物として排除しようとする免疫反応です。

この免疫反応が過剰に起こると、体は多くのエネルギーを消費します。

花粉を排除するために免疫システムがフル稼働し続けることで、体にストレスがかかり、だるさや疲労感を感じやすくなります。

花粉の飛散量が多い日ほど免疫反応も強くなるため、倦怠感も増す傾向があります。

花粉症の代表的な症状である鼻づまりは、睡眠の質を大きく低下させます。

鼻がつまると呼吸が苦しくなり、寝つきが悪くなったり、夜中に何度も目が覚めたりします。

十分な睡眠がとれないと、睡眠中に行われる体のメンテナンス機能がうまく働かず、疲労が回復しません。

その結果、日中にだるさや眠気を感じるようになります。

花粉症のアレルギー反応では、体内でヒスタミンやサイトカインといった物質が放出されます。

これらの物質は、くしゃみや鼻水などの症状を引き起こすだけでなく、自律神経にも影響を与えます。

自律神経のバランスが乱れると、交感神経が優位になってリラックスしにくくなり、だるさや疲労感を感じやすくなります。

特に花粉シーズンが長引くと、自律神経の乱れが慢性化しやすいため注意が必要です。

くしゃみは花粉を体外に排出するための防御反応ですが、何度も連続して出ると体力を消耗します。

1回のくしゃみで消費するエネルギーは意外と大きく、連発すると腹筋や肋骨周りの筋肉にも負担がかかります。

花粉症の方は1日に何十回もくしゃみをすることがあり、それだけで疲労感を感じることがあります。

くしゃみによる体力消耗も、だるさの原因の一つです。

花粉症の治療に使われる抗ヒスタミン薬には、眠気やだるさを引き起こす副作用があります。

特に「第一世代抗ヒスタミン薬」は脳内に入りやすく、強い眠気や倦怠感を感じることがあります。

花粉症の症状を抑えるために薬を飲んでいるのに、薬の副作用でだるくなってしまうケースも少なくありません。

眠気が出にくい薬に変更することで改善できる場合があるため、医師や薬剤師に相談してみましょう。

花粉症と風邪は症状が似ているため、どちらが原因でだるいのか迷うことがあります。

見分けるポイントを確認しておきましょう。

風邪の場合は38度以上の発熱を伴うことがありますが、花粉症で発熱することは稀です。

花粉症で熱っぽさを感じても、実際に体温を測ると微熱(37度台前半)程度にとどまることがほとんどです。

これは、鼻の奥の粘膜が腫れることで熱っぽく感じているためです。

38度以上の発熱がある場合は、風邪やインフルエンザなど別の原因を疑った方がよいでしょう。

風邪のだるさは、発症から2〜3日でピークを迎え、1週間程度で回復するのが一般的です。

一方、花粉症のだるさは花粉が飛散している期間中ずっと続き、屋外に出ると悪化し、室内に入ると軽減する傾向があります。

花粉症では透明でサラサラした鼻水が出ますが、風邪では黄色や緑色の粘り気のある鼻水に変わることがあります。

目のかゆみを伴う場合は花粉症の可能性が高いため、症状の特徴を見極めて適切に対処しましょう。

花粉症によるだるさは、適切な対策をとることで軽減できます。

すぐに実践できる解消法を紹介します。

だるさを軽減するには、まず花粉を体内に入れないことが大切です。

外出時はマスクとメガネを着用し、帰宅後は玄関で衣服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。

手洗い・うがい・洗顔で花粉を洗い流すことも効果的です。

室内では空気清浄機を使用し、花粉の飛散量が多い日は窓を開ける時間を短くするなどの工夫をしてください。

鼻づまりによる睡眠不足を改善することで、だるさが軽減される可能性があります。

就寝前に鼻づまりを解消する点鼻薬を使用したり、加湿器で適切な湿度を保ったりすることで、睡眠の質を上げることができます。

枕周りの花粉を拭き取る、布団を外に干さないなどの対策も有効です。

夜更かしを避け、規則正しい生活リズムを心がけることも大切です。

薬の副作用でだるさを感じている場合は、眠気が出にくい「第二世代抗ヒスタミン薬」への変更を検討しましょう。

第二世代抗ヒスタミン薬は脳への影響が少なく、眠気や倦怠感を抑えながらアレルギー症状を緩和できます。

市販薬ではアレグラやクラリチンなどが該当します。

現在服用している薬で眠気がつらい場合は、医師や薬剤師に相談して薬を変更してもらいましょう。

免疫細胞の約60%は腸に集中しているとされ、腸内環境を整えることでアレルギー症状の軽減が期待できます。

ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜やきのこ類などの食物繊維を積極的に摂りましょう。

サバやイワシなどの青魚に含まれるEPA・DHAには、アレルギー反応を抑える働きがあるとされています。

脂っこいものや甘いもの、アルコールの摂りすぎは症状を悪化させる可能性があるため、控えめにしてください。

ウォーキングやストレッチなど、体に負担の少ない運動を取り入れることで、血行が促進されてだるさが軽減されます。

適度な運動はストレス解消にもつながり、自律神経のバランスを整える効果も期待できます。

ただし、花粉の飛散量が多い時間帯(正午前後や夕方)の屋外運動は避け、室内で行うか、飛散量が少ない時間帯を選びましょう。

運動後はシャワーを浴びて花粉を洗い流すことも忘れずに行ってください。

花粉症の薬を飲むと眠くなったりだるくなったりすることがあります。

その理由と対策について解説します。

抗ヒスタミン薬には「第一世代」と「第二世代」があり、眠気の出やすさが大きく異なります。

第一世代抗ヒスタミン薬は脳内に入りやすく、眠気や集中力低下、口の渇きなどの副作用が出やすい傾向があります。

一方、第二世代抗ヒスタミン薬は脳への影響が少なくなるよう改良されており、眠気などの副作用が軽減されています。

現在では第二世代抗ヒスタミン薬が花粉症治療の主流となっています。

眠気が出にくいとされる第二世代抗ヒスタミン薬には、以下のようなものがあります。

市販薬ではアレグラFX(フェキソフェナジン)、クラリチンEX(ロラタジン)などがあり、添付文書に自動車運転に関する注意の記載がありません。

処方薬ではビラノア(ビラスチン)、デザレックス(デスロラタジン)なども眠気が出にくい薬として知られています。

眠気の出方には個人差があるため、自分に合った薬を見つけることが大切です。

花粉症対策をしてもだるさが改善しない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

だるさや倦怠感は、花粉症以外の病気でも起こる症状です。

感染症や貧血、糖尿病、甲状腺機能の異常、悪性腫瘍など、さまざまな疾患が原因となっている可能性があります。

花粉症の季節と関係なくだるさが続く場合や、花粉シーズンが終わっても改善しない場合は注意が必要です。

自己判断せず、医療機関で適切な診断を受けるようにしましょう。

以下のような症状がある場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。

だるさが2週間以上続く、38度以上の発熱がある、体重減少がある、日常生活に支障をきたしているといった場合は要注意です。

花粉症の治療は耳鼻咽喉科、アレルギー科、内科などで受けることができます。

全身症状がある場合は内科、アレルギー科を、鼻や目の症状が強い場合は耳鼻咽喉科や眼科を受診するとよいでしょう。

花粉症でだるいのは自分だけ?

花粉症でだるさを感じるのは珍しいことではありません。

大正製薬の調査によると、花粉症患者の約85%が鼻や目以外の症状を経験しており、「倦怠感」は代表的な全身症状の一つとして報告されています。

花粉症の症状が重くなると、だるさや頭が重い感じ、集中力の低下などが現れやすくなります。

花粉症で仕事に集中できないときはどうすればいい?

鼻づまりや鼻水、くしゃみなどの症状が続くと、仕事や勉強に集中できなくなることがあります。

まずは症状を適切にコントロールすることが大切です。

眠気の出にくい第二世代抗ヒスタミン薬を使用し、症状を抑えることで集中力の低下を防ぐことができます。

症状が強い場合は医療機関を受診して、自分に合った治療を受けましょう。

花粉症のだるさに効く食べ物はある?

腸内環境を整える食べ物が花粉症の症状緩和に役立つ可能性があります。

ヨーグルトや納豆などの発酵食品、野菜や海藻などの食物繊維、青魚に含まれるEPA・DHAなどがおすすめです。

ただし、即効性はないため、花粉シーズン前から継続して摂取することが大切です。

花粉症のだるさはいつまで続く?

花粉症によるだるさは、原因となる花粉の飛散が終わるまで続く傾向があります。

スギ花粉の場合は2月〜4月頃、ヒノキ花粉の場合は3月〜5月頃まで症状が続くことがあります。

適切な治療と対策を行うことで症状を軽減できるため、花粉シーズン中もできるだけ快適に過ごせるよう工夫しましょう。

花粉症でだるさや倦怠感を感じるのは、免疫反応による体への負担、鼻づまりによる睡眠不足、自律神経の乱れなどが原因です。

薬の副作用で眠気やだるさが出ている場合もあるため、症状に合わせて対処することが大切です。

だるさを解消するには、花粉を体内に入れない対策を徹底し、睡眠の質を上げる工夫をしましょう。

眠くなりにくい第二世代抗ヒスタミン薬への変更も効果的です。

腸内環境を整える食事や適度な運動も、症状の軽減に役立ちます。

だるさが長引く場合や日常生活に支障がある場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

権東 容秀 医師

監修医師

権東 容秀 医師

東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。

  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会 領域指導医
  • 日本形成外科学会 皮膚腫瘍分野指導医
  • 日本皮膚科学会 専門医
  • 日本熱傷学会 専門医
  • 日本創傷外科学会 専門医