代々木駅西口徒歩1分
2026.01.30
くしゃみや鼻水が止まらない、目がかゆい…この症状は花粉症?それとも風邪?とお悩みではありませんか?
花粉症と風邪は症状が似ているため、見分けがつきにくいことがあります。
しかし、花粉症と風邪では治療法が異なるため、正しく見分けて適切に対処することが大切です。
実は、花粉症は鼻や目の症状だけでなく、肌荒れやかゆみなどの皮膚症状を引き起こすこともあります。
この記事では、花粉症の症状を部位別に詳しく解説し、風邪との見分け方もご紹介します。
「花粉症かも?」と思ったら、ぜひご自身の症状と照らし合わせてみてください。
Contents
花粉症は、花粉が体内に入ることで起こるアレルギー反応です。
症状は主に鼻と目に現れますが、皮膚やのどなど全身にさまざまな症状が出ることもあります。
ここでは、花粉症の代表的な症状を部位別に解説します。
花粉症の最も代表的な症状が、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの「鼻の三大症状」です。
くしゃみは、鼻の粘膜についた花粉を体外に出そうとして起こる反応で、連続して何度も出るのが特徴です。
風邪のくしゃみが1〜2回で止まるのに対し、花粉症では発作的に5回、10回と続くことも珍しくありません。
鼻水は、透明でサラサラとした水のような性状で、止めようとしても止まらずに流れ出てきます。
鼻づまりは、鼻の粘膜が腫れて空気の通り道が狭くなることで起こります。
両方の鼻が詰まることが多く、口呼吸になってしまうため、口の渇きや睡眠の質の低下につながることもあります。
花粉症では、鼻の症状とともに目の症状が現れることが多くあります。
目のかゆみ、充血、涙が止まらないなどが代表的な症状で、これらは「アレルギー性結膜炎」と呼ばれます。
目のかゆみは、花粉が目の粘膜に付着することで起こるアレルギー反応です。
こすりたくなるほどのかゆみを感じますが、こすると症状が悪化するため、できるだけこすらないように注意が必要です。
充血は、アレルギー反応によって目の血管が拡張し、白目が赤くなる症状です。
涙が止まらなくなったり、目やにが出たりすることもあり、日常生活に支障をきたすこともあります。
花粉症というと鼻や目の症状を思い浮かべる方が多いですが、実は皮膚にも症状が現れることがあります。
花粉が皮膚に付着することで起こる皮膚炎は「花粉皮膚炎」と呼ばれています。
主な症状は、顔や首など露出部の赤み、かゆみ、カサつきです。
特に目の周り、頬、あご、首など、衣類で覆われていない部分に症状が出やすいのが特徴です。
注意が必要なのは、鼻水や目のかゆみがなくても、皮膚症状だけが現れる場合があることです。
「毎年春になると肌荒れがひどくなる」という方は、花粉皮膚炎の可能性があります。
花粉症では、鼻や目以外にもさまざまな症状が現れることがあります。
のどのかゆみやイガイガ感は、花粉がのどの粘膜に付着することで起こります。
乾いた咳が出ることもあり、痰を伴わないのが花粉症の咳の特徴です。
頭痛や頭が重い感じがすることもあります。
これは鼻づまりによって酸素が十分に取り込めなくなることや、副鼻腔の炎症が関係していると考えられています。
倦怠感やだるさ、集中力の低下、イライラなどの全身症状を訴える方も少なくありません。
これらの症状は、花粉症による睡眠の質の低下や、症状そのものがストレスになることで起こると考えられています。
花粉症と風邪は、くしゃみや鼻水など似たような症状が出るため、見分けがつきにくいことがあります。
しかし、いくつかのポイントを押さえることで、ある程度判断することができます。
ここでは、花粉症と風邪の症状の違いを詳しく解説します。
くしゃみと鼻水は、花粉症と風邪で大きな違いがあります。
花粉症のくしゃみは、連続して何度も出るのが特徴です。
外出して花粉を吸い込むと、すぐに発作的にくしゃみが始まり、10回以上続くこともあります。
一方、風邪のくしゃみは、1〜2回で止まることがほとんどです。
鼻水の性状にも違いがあります。
花粉症の鼻水は、透明でサラサラとした水のような性状で、何度かんでも止まりません。
風邪の鼻水は、黄色や緑色を帯びていて、粘り気があるのが特徴です。
鼻水の色や性状を確認することで、花粉症か風邪かを判断する手がかりになります。
発熱の有無は、花粉症と風邪を見分ける重要なポイントです。
花粉症では、基本的に発熱することはありません。
熱が出たとしても37℃台の微熱程度で、悪寒を伴うことはほとんどありません。
一方、風邪では発熱することが多く、38℃以上の熱が出ることもあります。
悪寒や寒気を感じたり、関節痛や筋肉痛などの全身症状を伴ったりすることも風邪の特徴です。
高熱がある場合は、風邪やインフルエンザ、その他の感染症の可能性が高いため、医療機関を受診しましょう。
目のかゆみは、花粉症と風邪を見分ける最も分かりやすいポイントの一つです。
花粉症では、鼻の症状と同時に目のかゆみが現れることが多くあります。
目がかゆくてこすりたくなる、充血する、涙が出るなどの症状があれば、花粉症の可能性が高いです。
一方、風邪では目のかゆみが出ることはほとんどありません。
風邪で目に症状が出る場合は、涙目になる程度で、かゆみを伴うことはまれです。
鼻の症状に加えて目のかゆみがある場合は、花粉症を強く疑ってよいでしょう。
症状がどのくらい続くかも、花粉症と風邪を見分けるポイントになります。
風邪の場合、症状は通常1週間程度で改善に向かいます。
くしゃみや鼻水が出始めてから数日で症状のピークを迎え、その後徐々に治まっていくのが一般的です。
一方、花粉症の場合、花粉が飛散している間は症状が続きます。
スギ花粉であれば2月から4月頃まで、ヒノキ花粉も含めると5月頃まで症状が続くこともあります。
症状が2週間以上続く場合や、毎年同じ時期に同じような症状が出る場合は、花粉症の可能性が高いと考えられます。
花粉症の症状は、原因となる花粉が飛散する時期に現れます。
花粉の種類によって飛散時期が異なるため、症状が出る時期を把握しておくことで、対策を立てやすくなります。
ここでは、代表的な花粉の種類と飛散時期について解説します。
日本で花粉症の原因として最も多いのが、スギ花粉です。
スギ花粉症の有病率は約38.8%にのぼり、日本人の約4割がスギ花粉症を発症しているとされています。
スギは北海道南部から九州まで広く植林されており、人工林面積の約44%を占めています。
このためスギ花粉の飛散量が非常に多く、花粉症の最大の原因となっています。
スギ花粉は、地域によって差がありますが、2月上旬から飛散が始まり、3月にピークを迎えます。
4月頃まで飛散が続くため、約2〜3ヶ月間は症状に悩まされることになります。
ヒノキ花粉は、スギ花粉より少し遅れて飛散を始めます。
3月頃から飛散が始まり、4月にピークを迎え、5月頃まで続きます。
注目すべきは、スギ花粉症の方の約7割がヒノキ花粉にも反応するという点です。
スギとヒノキの花粉は構造が似ているため、両方に反応する方が多いのです。
スギ花粉とヒノキ花粉の飛散時期が重なる3月〜4月は、両方の花粉に反応する方にとって最もつらい時期となります。
「スギ花粉の時期が終わったのにまだ症状が続く」という場合は、ヒノキ花粉に反応している可能性があります。
花粉症は春だけの病気ではありません。
夏から秋にかけても、さまざまな花粉が飛散しています。
イネ科の植物(カモガヤ、オオアワガエリなど)は、春から初秋に花粉が飛散します。
河川敷や公園などに多く生えているため、これらの場所で症状が悪化する方はイネ科の花粉症の可能性があります。
ブタクサやヨモギなどのキク科の植物は、8月〜10月頃に花粉が飛散します。
秋に鼻や目の症状が出る方は、これらの花粉に反応している可能性があります。
ご自身がどの花粉に反応しているかを知ることで、より効果的な対策が可能になります。
花粉皮膚炎は、花粉が皮膚に付着することで起こるアレルギー性の皮膚炎です。
鼻や目の症状に比べてあまり知られていませんが、花粉の時期に肌荒れに悩む方は少なくありません。
ここでは、花粉皮膚炎について詳しく解説します。
花粉皮膚炎の主な症状は、顔や首など露出部の赤み、かゆみ、カサつきです。
特に症状が出やすいのは、目の周り(特にまぶた)、頬、あご、首の前側など、皮膚が薄く敏感な部分です。
症状としては、赤くなる、かゆくなる、カサカサする、ヒリヒリするなどがあります。
ぶつぶつとした発疹が出ることもあります。
症状が長引くと、赤みが色素沈着を起こして茶色くなったり、皮膚がごわごわと厚くなったりすることもあります。
花粉皮膚炎の症状は、花粉の飛散が始まるとともに現れ、飛散が終わると消えていくのが特徴です。
花粉皮膚炎は、特定の体質や肌の状態の方に起こりやすい傾向があります。
最もなりやすいのは、アトピー性皮膚炎の既往がある方です。
アトピー性皮膚炎の方は肌のバリア機能が弱いため、花粉が皮膚内に侵入しやすく、アレルギー反応を起こしやすいと考えられています。
乾燥肌や敏感肌の方も、花粉皮膚炎を発症しやすい傾向があります。
肌が乾燥していると角質層のバリア機能が低下し、花粉が皮膚内に入りやすくなるためです。
クレンジングや洗顔のしすぎで肌のバリア機能が低下している方も注意が必要です。
女性に花粉皮膚炎が多いのは、メイク落としなどで肌に負担がかかりやすいことも一因と考えられています。
花粉皮膚炎を予防するためには、花粉を肌に付着させないことと、肌のバリア機能を維持することが大切です。
外出時はマスクや帽子を着用し、肌の露出をできるだけ減らしましょう。
帰宅したら、顔や首についた花粉をやさしく洗い流すことが重要です。
ただし、ゴシゴシこすると肌のバリア機能が低下してしまうため、やさしく洗うことを心がけてください。
洗顔後は保湿をしっかり行い、肌のバリア機能を維持しましょう。
症状が出てしまった場合は、早めに皮膚科を受診することをおすすめします。
花粉皮膚炎には、抗炎症系の外用薬や抗ヒスタミン薬の内服が有効です。
早めに治療を始めることで、症状の悪化や色素沈着を防ぐことができます。
花粉症の症状がつらいときは、適切な対策を行うことで症状を軽減できます。
ここでは、セルフケアから医療機関の受診まで、症状への対処法を解説します。
花粉症の症状を軽減するためには、花粉との接触をできるだけ減らすことが基本です。
外出時はマスクと眼鏡を着用しましょう。
マスクを着用することで、花粉の吸入量を大幅に減らすことができます。
眼鏡やサングラスも、目に入る花粉を減らすのに効果的です。
帰宅したら、玄関に入る前に衣類についた花粉を払い落としましょう。
室内に花粉を持ち込まないことが、症状悪化を防ぐポイントです。
帰宅後は、うがい・手洗い・洗顔を行い、粘膜や肌についた花粉を洗い流しましょう。
症状がひどい場合は、シャワーを浴びて髪や体についた花粉を落とすのも効果的です。
症状が軽い場合は、市販薬で対応することも可能です。
花粉症の市販薬で最も一般的なのが、抗ヒスタミン薬の内服薬です。
アレグラ、アレジオン、クラリチンなど、処方薬と同じ成分の市販薬も販売されています。
くしゃみや鼻水、目のかゆみなどの症状を抑える効果があります。
鼻づまりがひどい場合は、点鼻薬を併用するのも効果的です。
目のかゆみには、抗アレルギー成分が配合された点眼薬が有効です。
ただし、市販薬を使っても症状が改善しない場合は、医療機関を受診することをおすすめします。
市販薬で効果が感じられない場合や、症状がひどくて日常生活に支障がある場合は、医療機関を受診しましょう。
医療機関では、症状に合わせてより効果的な薬を処方してもらえます。
処方薬には、市販薬にはない成分の薬や、より高い効果が期待できる薬があります。
複数の薬を組み合わせることで、より効果的に症状を抑えることも可能です。
花粉症の治療は、症状が出てからではなく、花粉飛散の1〜2週間前から始める「初期療法」が効果的です。
毎年症状に悩まされている方は、早めに医療機関を受診して準備を始めましょう。
「花粉症かもしれない」と思ったら、医療機関で検査を受けることで、正確な診断を得ることができます。
ここでは、花粉症の検査方法と、受診する科の選び方について解説します。
花粉症かどうかを診断するためには、いくつかの検査方法があります。
最も一般的なのは、血液検査(特異的IgE検査)です。
血液中のIgE抗体を測定することで、どの花粉にアレルギー反応を起こしているかを調べることができます。
スギ、ヒノキ、イネ科、ブタクサなど、複数のアレルゲンを同時に調べることも可能です。
皮膚テスト(皮内、プリックテスト)という方法もあります。
皮膚に少量のアレルゲンを付けて反応を見ることで、アレルギーの有無を判定します。
このほか、問診や鼻の診察によって、症状の特徴や鼻粘膜の状態を確認することもあります。
検査によって原因となる花粉を特定することで、より効果的な対策や治療が可能になります。
花粉症の症状で医療機関を受診する場合、どの科を受診すればよいか迷う方も多いでしょう。
基本的には、最もつらい症状に合わせて選ぶのがおすすめです。
くしゃみ、鼻水、鼻づまりなど鼻の症状が中心の場合は、耳鼻咽喉科が専門です。
目のかゆみ、充血、涙など目の症状が中心の場合は、眼科を受診するとよいでしょう。
肌荒れ、かゆみなど皮膚の症状(花粉皮膚炎)がある場合は、皮膚科が適しています。
全身の症状を総合的に診てほしい場合は、内科やアレルギー科を受診するのもよい選択です。
どの科を受診しても、花粉症の診断や治療は可能ですので、通いやすい医療機関を選んでも問題ありません。
代々木クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた花粉症治療をご提案しています。
当院は皮膚科・アレルギー科を専門としており、鼻や目の症状だけでなく、花粉皮膚炎など肌への影響にも対応可能です。
皮下免疫療法では30年以上の実績もあります。
「毎年春になると肌荒れがひどくなる」「目の周りがかゆくてつらい」といった皮膚症状でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
花粉症の症状は我慢せず、適切な治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できます。
花粉シーズン前からの早めの受診がおすすめです。
つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。
花粉症は突然発症することがありますか?
花粉症は、年齢に関係なく突然発症する可能性があります。
これまで花粉症の症状がなかった方でも、ある日突然発症することがあります。
花粉症は、花粉を浴び続けることで体内にIgE抗体が蓄積され、一定量を超えると発症するといわれています。
近年は花粉の飛散量が増加傾向にあるため、大人になってから発症する方も増えています。
朝起きたときに症状がひどいのはなぜ?
花粉症の症状が朝起きたときに特にひどくなる現象は、「モーニングアタック」と呼ばれています。
朝方は自律神経が副交感神経から交感神経へ切り替わる時間帯で、この切り替えがうまくいかないとアレルギー症状が出やすくなると考えられています。
就寝中に床に落ちた花粉が、起床時の動きで舞い上がって吸い込んでしまうことも原因の一つです。
寝室の掃除をこまめに行ったり、空気清浄機を使用したりすることで、モーニングアタックを軽減できる場合があります。
花粉症で熱が出ることはありますか?
花粉症で高熱が出ることはまれですが、微熱程度であれば出ることがあります。
これは、花粉によるアレルギー反応で体内に炎症が起こることが原因と考えられています。
ただし、38℃以上の高熱がある場合は、花粉症ではなく風邪やインフルエンザなどの感染症の可能性が高いです。
花粉症に伴って副鼻腔炎を合併している場合も、発熱することがあります。
高熱が続く場合や、いつもと違う症状がある場合は、自己判断せずに医療機関を受診しましょう。
花粉症の主な症状は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりの「鼻の三大症状」と、目のかゆみ・充血・涙の「目の三大症状」です。
風邪との見分け方として、目のかゆみがあること、鼻水が透明でサラサラしていること、症状が2週間以上続くことが花粉症の特徴です。
花粉症は鼻や目だけでなく、肌荒れやかゆみなどの皮膚症状(花粉皮膚炎)を引き起こすこともあります。
毎年同じ時期に肌荒れが起こる方は、花粉皮膚炎の可能性がありますので、皮膚科への受診をおすすめします。
花粉症の症状は、早めに対策・治療を行うことで大幅に軽減できます。
「花粉症かも?」と思ったら、我慢せずに医療機関で相談してみてください。代々木クリニックでは、花粉皮膚炎を含む花粉症の症状に対応しています。
東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。
関連記事