代々木駅西口徒歩1分
2025.07.30
レーザートーニングは、肌への負担を抑えながらシミや肝斑、くすみを改善していく新しい発想の美肌治療です。
この治療法は、ごく弱いパワーのレーザーを均一に照射することで、シミの原因であるメラニン色素を少しずつ分解していく仕組みになっています。
従来のシミ治療レーザーのように肌表面にダメージを与えてかさぶたを作るのではなく、肌の内部でメラニンを細かく砕き、体の自然な新陳代謝によって排出を促すのが特徴です。
肌に余計な刺激を与えないため、これまでレーザー治療が難しいとされてきたデリケートな症状にも対応できる、画期的なアプローチといえるでしょう。
レーザートーニングと従来のレーザー治療の最も大きな違いは、レーザー光の照射方式にあります。
これまでのレーザーは、光の中心部分のエネルギーが最も強く、端にいくほど弱くなる「ガウシアン型」が一般的でした。
この方式では、エネルギーが強すぎる中心部が肌に意図しない刺激を与えてしまい、炎症や色素沈着のリスクを高めることがありました。
一方、レーザートーニングで使われる「トップハット型」と呼ばれるレーザーは、照射面全体にエネルギーを均一に届けることができます。
これにより、メラニン色素に対しては効果的に作用しながらも、周辺の正常な皮膚細胞へのダメージを最小限に抑えることが可能になったのです。
レーザートーニングは、これまでレーザー治療が禁忌とされてきた肝斑の治療を可能にし、美容医療の常識を大きく変えました。
肝斑は、主に30代から40代の女性に見られる左右対称のシミで、女性ホルモンの乱れなどが一因とされ、非常にデリケートな性質を持っています。
この肝斑に対して従来の強いレーザーを照射すると、その刺激がメラニンを作り出す細胞「メラノサイト」をかえって活性化させ、症状を悪化させてしまうリスクがありました。
しかし、レーザートーニングの微弱で均一なエネルギーは、メラノサイトを過剰に刺激することなく、蓄積されたメラニンだけを穏やかに分解します。
この「刺激を与えずに改善する」というアプローチによって、治療を諦めていた多くの方にとって、肝斑改善への新たな道が開かれたのです。
レーザートーニングは、単にシミを薄くするだけでなく、肌全体の質感を向上させる多彩な効果が期待できる治療法です。
この治療は、弱いレーザーの熱エネルギーが肌の奥深くまで届くことで、コラーゲンの生成を促し、肌の内側からハリやキメを整える働きも持っています。
そのため、肝斑やシミといった色素トラブルの改善はもちろん、毛穴の開きやくすみ、ニキビ跡の色素沈着といった複合的な肌悩みにアプローチすることが可能です。
回数を重ねるごとに肌全体のトーンが均一に整い、透明感のあるなめらかな美肌へと導かれるでしょう。
レーザートーニングは、肝斑や老人性色素斑といったさまざまなシミに対して、肌を悪化させるリスクを抑えながら改善を目指せるのが最大の特徴です。
微弱なレーザーがメラノサイトを刺激しすぎることなく、シミの原因であるメラニン色素だけを標的にして穏やかに破壊するためです。
肌の深い層にあるシミや、複数の種類のシミが混在している場合でも、顔全体に照射することでまとめてアプローチできます。
また、まだ表面化していない「隠れジミ」にも作用し、将来のシミを予防する効果も期待できるため、今ある悩みと未来の肌の両方をケアすることが可能です。
レーザートーニングは、毛穴の開きや肌全体のくすみを改善し、明るく透明感のある肌へと導く効果も持ち合わせています。
レーザー照射による熱エネルギーが皮膚の深い層(真皮層)にまで届き、肌のハリを支えるコラーゲンやエラスチンの生成を促進するためです。
肌の内部からハリが生まれることで、たるみによって開いて見えていた毛穴が引き締まり、キメの整ったなめらかな肌質に変わっていきます。
顔全体に蓄積された細かなメラニンも分解されるため、色ムラやくすみが解消され、肌全体のトーンが明るくなるのを実感できるでしょう。
レーザートーニングは、ニキビが治った後に残る茶色いシミや、虫刺され、湿疹の跡といった炎症後色素沈着の改善にも有効です。
これらの色ムラは、炎症によって過剰に作られたメラニン色素が肌に沈着してしまうことが原因で起こります。
レーザートーニングは、この沈着してしまったメラニンを少しずつ分解し、肌のターンオーバーとともに排出させることで、気になる跡を徐々に薄くしていきます。
顔だけでなく、ワキやひじ、背中など、体の気になる黒ずみ治療にも応用できるため、全身の肌トーンを均一に整えたい方にも適した治療といえるでしょう。
レーザートーニングは、効果を実感するために複数回の継続治療が必要となるため、事前に施術全体の流れとスケジュールの目安を理解しておくことが大切です。
一般的なクリニックでは、まず医師によるカウンセリングで肌の状態を正確に診断し、治療計画を立てることから始まります。
施術当日は、メイクを落とした後、目を保護するシールドを装着し、レーザーを照射します。
施術時間は顔全体で5分から30分程度と短く、照射後は肌を冷やして保湿ケアを行い終了となります。
ダウンタイムがほとんどないため、日常生活に大きな支障なく治療を進められるのが魅力です。
レーザートーニングの効果は、1回の施術で劇的に現れるものではなく、回数を重ねることで徐々に実感できるのが特徴です。
肌への負担を避けるため、弱いパワーでメラニンを少しずつ分解していく治療法だからです。
多くの場合、5回程度の施術を終えた頃から、肌のトーンアップやシミの改善といった変化を感じ始めます。
より確実な効果を得るためには、5回から10回を1クールとして治療を継続することが推奨されており、施術間隔は1〜2週間に1回のペースが理想的です。
肌の状態が改善してきたら、メンテナンスとして月1回程度に頻度を落としていくのが一般的です。
レーザートーニングで改善されたシミや肝斑が、治療をやめた途端に完全に戻ってしまうわけではありません。
ただし、特に肝斑はホルモンバランスや紫外線の影響を受けやすいため、治療後も新たなメラニンが生成される可能性は常にあります。
そのため、美しい肌状態を維持するためには、初期の集中治療が終わった後も、定期的なメンテナンスを続けることが推奨されます。
月に1回程度のペースでレーザートーニングを継続することで、メラニンの再蓄積を防ぎ、コラーゲン生成を促し続けることができます。
高価な化粧品を使い続けるよりも、定期的なメンテナンスとしてトーニングを取り入れることが、美肌を維持する上で効果的な選択肢となるでしょう。
美容医療を受ける上で多くの方が心配されるのが、施術中の痛みと、その後の日常生活への影響(ダウンタイム)です。
レーザートーニングは、肌への優しさを追求した治療法であるため、痛みやダウンタイムが非常に少ないという大きなメリットがあります。
従来のシミ取りレーザーのように、施術後にテープで保護したり、かさぶたが剥がれるまでメイクを我慢したりする必要はほとんどありません。
ここでは、施術中に感じる痛みの程度や、施術後の肌の状態について具体的に解説し、安心して治療に臨めるよう不安を解消していきます。
レーザートーニングの施術中に感じる痛みは、多くの場合「輪ゴムで軽く弾かれるようなパチパチとした刺激」と表現されます。
レーザーの熱によるチクチクとした感覚はありますが、ほとんどの方が麻酔なしで問題なく受けられる程度の軽いものです。
特に痛みに弱い方や不安が強い場合は、事前に相談すれば表面麻酔クリームを使用できるクリニックもありますので、カウンセリング時に確認しておくと良いでしょう。
施術時間も短いため、痛みを感じる時間はごくわずかです。
レーザートーニングには、日常生活を制限するようなダウンタイムはほとんどありません。
施術直後に、日焼けをした後のような若干の赤みやほてりを感じることがありますが、通常は数時間以内に自然と落ち着きます。
従来のレーザー治療で見られるような水ぶくれやかさぶたができることはなく、施術当日から洗顔、入浴、メイクが可能です。
そのため、仕事や学校を休む必要がなく、周囲に気づかれずに治療を受けたい方にも適しています。
レーザートーニングは安全性の高い治療ですが、まれに副作用が起こる可能性もゼロではありません。
レーザーの刺激によって一時的にニキビや毛嚢炎(毛穴の炎症)ができたり、肌が乾燥しやすくなったりすることがあります。
また、非常にまれですが、レーザーの出力設定が不適切な場合や、過度な頻度で治療を受けた場合に、かえってシミが濃くなる「炎症後色素沈着」や、肌の色が白く抜けてしまう「白斑」のリスクも指摘されています。
こうしたリスクを避けるためには、経験豊富な医師のもとで、自身の肌質に合った適切な治療計画を立ててもらうことが何よりも重要です。
レーザートーニングは継続的な治療が必要になるため、費用がどのくらいかかるのかは、治療を始める上で非常に重要なポイントです。
料金はクリニックや施術範囲によって異なりますが、あらかじめ相場を知っておくことで、予算計画を立てやすくなり、安心してクリニックを選ぶことができます。
多くのクリニックでは、1回ごとの料金設定のほかに、複数回のコース料金が用意されており、継続して通う場合はコース契約の方が一回あたりの費用を抑えられることが一般的です。
ここでは、顔全体の施術を基準とした一般的な料金相場について解説します。
レーザートーニングの顔全体の施術1回あたりの料金相場は、約8,000円から30,000円程度です。
クリニックによっては、初めての方限定でトライアル価格を設定している場合もあり、5,000円前後で受けられることもあります。
効果を実感するためには複数回の施術が必要なため、5回や10回のコースプランが用意されていることが多く、5回コースの場合の相場は約40,000円から140,000円程度となります。
トータルでかかる費用を考慮し、自身の予算に合ったプランを選ぶことが大切です。
レーザートーニングの料金に幅があるのは、いくつかの要因が関係しています。
一つは、使用しているレーザー機器の種類です。
新しい機種や多機能な機器を導入しているクリニックは、その分コストが料金に反映される傾向があります。
また、都心部などクリニックの立地や、医師の経験・技術力、そして施術後のパックやイオン導入といったアフターケアが料金に含まれているかどうかも価格を左右する要素です。
単に価格の安さだけで選ぶのではなく、どのようなサービスが含まれているのかを総合的に判断することが、満足のいく治療につながります。
シミや肝斑、くすみの治療には、レーザートーニング以外にも「ピコトーニング」や「フォトフェイシャル」といった選択肢があり、どれが自分に合っているのか迷ってしまう方も少なくありません。
これらの治療法は、似たような肌悩みに効果があるとされていますが、作用する仕組みや得意とする症状、ダウンタイムなどに違いがあります。
自分の肌の状態や、何を最も改善したいのかという目的に合わせて最適な治療法を選ぶことが、満足のいく結果への近道です。
ここでは、それぞれの治療法の違いを分かりやすく比較し、あなたの悩みに合った選択ができるようサポートします。
ピコトーニングは、レーザートーニングの進化版ともいえる新しい治療法です。
最大の違いはレーザーの照射時間(パルス幅)にあり、レーザートーニングが「ナノ秒(10億分の1秒)」単位であるのに対し、ピコトーニングはさらに短い「ピコ秒(1兆分の1秒)」単位で照射します。
この極めて短い照射時間により、ピコトーニングは熱ではなく衝撃波でメラニン色素を粉砕するため、肌への熱ダメージがより少なく、痛みや炎症後色素沈着のリスクがさらに軽減されます。
そのため、レーザートーニングよりも少ない回数で効果を実感できる傾向にありますが、その分、費用は高めに設定されていることが多いです。
フォトフェイシャル(IPL治療)は、レーザーとは異なり、複数の波長を含む幅広い光を肌に照射する治療法です。
レーザートーニングがシミの原因であるメラニン色素にピンポイントで作用するのに対し、フォトフェイシャルはメラニンだけでなく、赤ら顔の原因となる毛細血管のヘモグロビンにも作用するため、シミ、そばかす、赤み、ハリといった複数の肌悩みに同時にアプローチできるのが特徴です。
ただし、フォトフェイシャルの光は肌の浅い層に作用するため、深い層にあるシミや肝斑の治療にはレーザートーニングの方が適しています。
特に肝斑がある場合、フォトフェイシャルの刺激で症状が悪化する可能性があるため、自己判断せず、医師の診断のもとで治療法を選択することが非常に重要です。
特徴 | レーザートーニング | ピコトーニング | フォトフェイシャル(IPL) |
光の種類 | レーザー(単一波長) | レーザー(単一波長) | 光(幅広い波長) |
作用の仕組み | 熱でメラニンを穏やかに分解 | 衝撃波でメラニンを細かく粉砕 | 熱でメラニンやヘモグロビンに作用 |
主な効果 | 肝斑、シミ、くすみ、毛穴 | シミ、肝斑、タトゥー除去、肌質改善 | シミ、そばかす、赤ら顔、ハリ |
肝斑への適性 | ◎(最適) | ○(効果的) | ×(悪化リスクあり) |
痛み | 軽度(輪ゴムではじく程度) | 軽度(レーザートーニングより弱い傾向) | 軽度(温かい光を当てる感じ) |
ダウンタイム | ほぼなし(数時間の赤み) | ほぼなし | ほぼなし(シミが一時的に濃くなることあり) |
回数の目安 | 5~10回以上 | レーザートーニングより少ない傾向 | 5回前後 |
料金相場 | 中 | 高 | 中~低 |
レーザートーニングは、施術者の技術や診断力によって効果が大きく左右される治療です。
そのため、満足のいく結果を得るためには、信頼できるクリニックを慎重に選ぶことが何よりも重要になります。
料金の安さやアクセスの良さだけで決めてしまうと、「思ったような効果が出なかった」「肌トラブルが起きてしまった」といった後悔につながりかねません。
ここでは、安心して治療を任せられるクリニックを見極めるために重要なポイントを解説します。
レーザートーニングは複数回の通院が前提となるため、無理なく続けられるかどうかも大切なポイントです。
料金体系が明確で、追加料金の有無などが分かりやすく提示されているかを確認しましょう。
多くの場合、複数回のセットプランの方が1回あたりの料金は割安になりますが、契約前にコースの有効期限や途中解約の条件なども確認しておくことが安心です。
また、自宅や職場から通いやすい場所にあるか、予約が取りやすいかといった物理的な通いやすさも、治療を継続する上で意外と重要な要素になります。
レーザートーニングの効果を最大限に引き出し、美しい肌を長く維持するためには、施術後のアフターケアが非常に重要です。
レーザーを照射した後の肌は、見た目には分からなくても、軽いやけどをしたような敏感な状態になっています。
この時期のスキンケアや生活習慣が、治療結果を左右するといっても過言ではありません。
特に、徹底した「保湿」と「紫外線対策」は、肌の回復を助け、色素沈着などのトラブルを防ぐための二大原則です。
ここでは、施術後に心がけるべき具体的なスキンケア方法と注意点について詳しく解説します。
レーザー照射後の肌は、バリア機能が一時的に低下し、非常に乾燥しやすくなっています。
そのため、いつも以上に丁寧な保湿を心がけ、肌の水分をしっかりと補うことが大切です。
化粧水や乳液は、アルコールや香料を含まない、低刺激で保湿力の高い製品を選びましょう。
一方で、施術後数日間は、レチノールや高濃度のビタミンC、スクラブ入りの洗顔料など、肌に刺激を与える可能性のある成分の使用は避けるべきです。
肌の炎症を抑えるトラネキサム酸や、肌の再生を促すEGF(成長因子)などが配合されたスキンケア製品を取り入れるのも良いでしょう。
施術後の肌にとって、紫外線は最大の敵です。
紫外線を浴びると、せっかく治療したシミが再発したり、新たに色素沈着が起きたりするリスクが高まります。
外出時はもちろん、室内にいるときでも窓から紫外線は入ってくるため、毎日必ず日焼け止めを使用する習慣をつけましょう。
日焼け止めは、SPF30〜50、PA+++以上の紫外線防御効果が高いものを選び、敏感な肌でも安心して使えるノンケミカル(紫外線吸収剤不使用)タイプがおすすめです。
汗をかいたり、時間が経ったりすると効果が薄れるため、2〜3時間おきに塗り直すことを心がけてください。
レーザートーニングは、これまで治療が困難だった肝斑をはじめ、シミ、くすみ、毛穴といった複合的な肌悩みに、肌への負担を抑えながらアプローチできる画期的な美肌治療です。
その効果を最大限に引き出すためには、複数回の治療を継続すること、そして施術後の丁寧な保湿と紫外線対策が不可欠となります。
何よりも大切なのは、あなたの肌を正確に診断し、最適な治療計画を提案してくれる、信頼できるクリニックと医師を見つけることです。
この記事で得た知識を元に、まずは勇気を出してカウンセリングに足を運んでみてはいかがでしょうか。
専門家と相談することで、あなたの長年の肌悩みを解消するための、最適な一歩が見つかるはずです。
関連記事