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医療コラム

2026.02.06

花粉症の肌荒れ「花粉皮膚炎」の原因と治し方|スキンケア・薬・皮膚科での治療を解説

花粉症の肌荒れ「花粉皮膚炎」の原因と治し方|スキンケア・薬・皮膚科での治療を解説
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※本コラムは医療情報の提供を目的とした一般的な解説記事です。
記載されている治療法・医薬品・注射等のすべてを当院で実施しているわけではありません。
当院で実施している診療内容・施術可否・費用等の詳細は「診療科目」ページをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

「毎年、花粉の時期になると肌がかゆくなる」「目の周りや頬が赤くなってヒリヒリする」というお悩みはありませんか。

花粉症といえば、くしゃみ・鼻水・目のかゆみが代表的な症状ですが、実は花粉が原因で肌荒れを起こすこともあります。

この症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれ、花粉が飛散する時期だけに症状が出るのが特徴です。

花粉皮膚炎は、バリア機能が低下した肌に花粉が付着することでアレルギー反応が起こり、かゆみや赤み、乾燥などの症状を引き起こします。

特に目の周りや頬、首など露出部分に症状が出やすく、若い女性に多いといわれています。

この記事では、皮膚科専門の視点から、花粉による肌荒れの原因と症状、正しいスキンケア方法、効果的な市販薬・処方薬、皮膚科での治療について詳しく解説します。

毎年花粉の時期に肌トラブルでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。

花粉症で肌荒れが起こる原因は、大きく分けて4つあります。

それぞれのメカニズムを理解することで、適切な対策ができます。

花粉が肌に付着すると、体の免疫システムが花粉を「異物」と認識し、排除しようとします。

この際、体内でIgE抗体が作られ、肥満細胞(マスト細胞)と結合します。

再び花粉が皮膚に付着すると、肥満細胞からヒスタミンなどの化学物質が放出されます。

これらの物質が皮膚の炎症を引き起こし、かゆみや赤み、発疹などの症状が現れるのです。

花粉症の方は、鼻や目の粘膜だけでなく、皮膚でも同じようなアレルギー反応が起こります。

これが「花粉皮膚炎」と呼ばれる肌荒れの正体です。

肌の表面には「バリア機能」と呼ばれる、外部の刺激から肌を守る働きがあります。

角質層に十分な水分と油分があると、このバリア機能が正常に働きます。

しかし、乾燥や摩擦などでバリア機能が低下すると、花粉などの刺激物質が肌に侵入しやすくなります。

その結果、通常なら問題にならない程度の花粉でも、アレルギー反応を起こしてしまうのです。

冬から春への季節の変わり目は、空気が乾燥しており、肌のバリア機能が低下しやすい時期です。

ちょうどスギ花粉の飛散時期と重なるため、花粉皮膚炎が起こりやすくなります。

花粉症の症状として、鼻水や目のかゆみがあると、ティッシュで鼻をかんだり、目をこすったりする回数が増えます。

この摩擦が肌にダメージを与え、バリア機能をさらに低下させます。

特に目の周りや鼻の周りは皮膚が薄く、デリケートな部分です。

繰り返しの摩擦で肌が傷つき、赤みやヒリヒリ感、色素沈着を引き起こすことがあります。

また、花粉シーズンはマスクを長時間着用する機会が増えます。

マスクと肌がこすれることで、頬やあご周りの肌荒れが起こることもあります。

春先は冬の乾燥が続いている上に、紫外線量が急に増える時期です。

肌は冬の間に水分を奪われ、バリア機能が低下した状態になっています。

そこに紫外線のダメージが加わると、肌はさらに弱くなります。

このような状態の肌に花粉が付着することで、花粉皮膚炎が発症しやすくなるのです。

また、春は気温の変化が大きく、肌の調子が不安定になりやすい時期でもあります。

「季節の変わり目の肌荒れ」と思っていたものが、実は花粉皮膚炎だったというケースも少なくありません。

花粉皮膚炎では、さまざまな肌トラブルが起こります。

自分の症状が花粉皮膚炎かどうか、チェックしてみましょう。

花粉皮膚炎は、花粉が直接付着しやすい露出部分に症状が出ます。

特に顔や首に症状が出ることがほとんどです。

顔の中でも、皮膚が薄く敏感な目の周り(特にまぶた)や、頬、鼻の周り、口の周りに症状が出やすいです。

首の前側や耳の周りにも症状が出ることがあります。

マスクで覆われている部分は花粉が付着しにくいため、症状が出にくい傾向があります。

逆に、マスクで覆われていない目の周りや頬の上部に症状が集中することもあります。

花粉皮膚炎の主な症状は、かゆみ、赤み、ヒリヒリ感、乾燥です。

肌がピリピリ、チクチクするような刺激を感じることもあります。

症状が軽い場合は、肌がカサカサと乾燥する程度ですが、症状が進むと、赤みが出てかゆくなり、かいてしまうと悪化します。

さらに症状が重くなると、赤い部分が腫れて熱を持つことや掻き壊してしまった部分が傷になり、じくじくすることもあります。

花粉皮膚炎になると、普段使っている化粧品が急にしみるようになることがあります。

化粧水をつけるとピリピリする、ファンデーションがうまくのらないといった症状が出ます。

これは、バリア機能が低下して肌が敏感になっているサインです。

いつもの化粧品でも刺激を感じるようになります。

「化粧品が合わなくなった」と思って化粧品を変えても、なかなか改善しないことがあります。

毎年同じ時期にこのような症状が出る場合は、花粉皮膚炎を疑いましょう。

花粉皮膚炎の特徴として、湿疹のようにジクジクと液が出ることは少ないです。

どちらかというと、乾燥気味でカサカサ、ガサガサした状態になります。

赤みのある部分が盛り上がって、発疹のようになることはありますが、水ぶくれができることは少ないです。

症状が長引くと、皮膚がごわごわと厚くなったり、茶色く色素沈着を起こしたりすることがあります。

乾燥による肌荒れと見分けがつきにくいこともありますが、花粉シーズンに限って症状が出るのが花粉皮膚炎の特徴です。

花粉皮膚炎の最大の特徴は、花粉が飛散する時期だけに症状が出ることです。

春のスギ・ヒノキの時期や、秋のブタクサ・ヨモギの時期に症状が出て、それ以外の時期は落ち着きます。

毎年同じ時期に同じような肌トラブルが起こる場合は、花粉皮膚炎の可能性が高いです。

花粉の飛散量が多い年は症状が重く、少ない年は軽くなる傾向もあります。

くしゃみ・鼻水・目のかゆみなど、花粉症の典型的な症状を同時に伴うことがほとんどです。

ただし、鼻や目の症状がなく、皮膚症状だけが出る方もいます。

花粉皮膚炎には、なりやすい体質や条件があります。

以下に当てはまる方は、特に注意が必要です。

子どもの頃にアトピー性皮膚炎だった方や、現在もアトピー性皮膚炎がある方は、花粉皮膚炎になりやすいです。

アトピー性皮膚炎の方は、もともと肌のバリア機能が低下しているため、花粉の刺激を受けやすいのです。

また、アトピー性皮膚炎と花粉皮膚炎は症状がよく似ているため、区別がつきにくいこともあります。

花粉シーズンにアトピーが悪化する場合は、花粉皮膚炎が合併している可能性があります。

アトピー性皮膚炎の方は、花粉シーズン前から保湿ケアを徹底し、バリア機能を維持することが大切です。

乾燥肌や敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下しやすいため、花粉皮膚炎になりやすいです。

バリア機能が弱いと、花粉が肌に侵入しやすくなり、アレルギー反応を起こしやすくなります。

普段から化粧品で肌荒れを起こしやすい方、季節の変わり目に肌が不安定になりやすい方は要注意です。

冬の間に十分な保湿ケアを行い、バリア機能を高めておくことが予防につながります。

すでに花粉症(アレルギー性鼻炎やアレルギー性結膜炎)がある方は、花粉皮膚炎も発症しやすいです。

体内に花粉に反応するIgE抗体が多く作られているため、皮膚でもアレルギー反応が起こりやすくなっています。

花粉症の方は、鼻や目の症状だけでなく、肌の状態にも注意しましょう。

花粉シーズンに肌の調子が悪くなる場合は、花粉皮膚炎の可能性を考えてみてください。

屋外で過ごす時間が長い方は、花粉に触れる機会が多いため、花粉皮膚炎になりやすいです。

特に花粉の飛散量が多い日に長時間外出すると、肌に大量の花粉が付着します。

外仕事の方やスポーツをする方、子どもの外遊びに付き添う機会が多い方などは注意が必要です。

マスクや帽子、サングラスなどで肌を覆い、花粉の付着を防ぐことが大切です。

花粉皮膚炎は、アトピー性皮膚炎やニキビと間違われることがあります。

それぞれの違いを知っておきましょう。

花粉皮膚炎とアトピー性皮膚炎・ニキビの最大の違いは、症状が出る時期です。

花粉皮膚炎は花粉が飛散する特定の時期だけに症状が出て、それ以外の時期には症状がありません。

一方、アトピー性皮膚炎は通年で症状が出ることが多く、乾燥する冬に悪化しやすい傾向があります。

ニキビも季節に関係なく出ることが多いです。

毎年2〜5月(スギ・ヒノキの時期)や4~7月(カモガヤ)8〜10月(ブタクサ・ヨモギの時期)に限って症状が出る場合は、花粉皮膚炎の可能性が高いです。

花粉皮膚炎とアトピー性皮膚炎は、症状がよく似ているため区別が難しいことがあります。

どちらも、かゆみ、赤み、乾燥などの症状が出ます。

アトピー性皮膚炎の方は、花粉シーズンに症状が悪化することがあります。

これは、花粉皮膚炎がアトピー性皮膚炎に合併して起こっている状態です。

アトピー性皮膚炎は全身に症状が出ることが多いですが、花粉皮膚炎は顔や首など露出部分に限られることが多いです。

症状の出る部位や時期から、ある程度区別することができます。

花粉皮膚炎とニキビは、「ブツブツができる」という点で似ていることがあります。

しかし、両者は性質が異なります。

ニキビは毛穴に皮脂や角質が詰まり、細菌が繁殖して炎症を起こしたものです。

白ニキビ(コメド)や赤ニキビ、膿を持つニキビなど、さまざまな形態があります。

一方、花粉皮膚炎によるブツブツは、アレルギー反応による発疹です。

乾燥気味で、ニキビのように膿を持つことは少ないです。

また、花粉皮膚炎はかゆみを伴いますが、ニキビは通常かゆみがありません。

花粉皮膚炎を予防・改善するには、正しいスキンケアが欠かせません。

今日からできるスキンケア方法を紹介します。

外出から帰ったら、できるだけ早く洗顔をして、肌に付着した花粉を落としましょう。

花粉を長時間肌につけたままにしておくと、アレルギー反応が起こりやすくなります。

洗顔の前に、まず手を洗って清潔にしてから始めます。

ぬるま湯で顔全体を軽くすすぎ、表面の汚れや花粉をざっと落としてから洗顔料を使います。

メイクをしている場合は、クレンジングでメイクと一緒に花粉を落としましょう。

花粉を肌につけたまま放置しないことが、花粉皮膚炎予防の基本です。

花粉シーズンは肌が敏感になっているため、洗顔時にこすらないことが大切です。

摩擦はバリア機能を低下させ、症状を悪化させる原因になります。

洗顔料をしっかり泡立て、きめ細かい泡を作ります。

泡を顔にのせたら、手で直接肌をこすらず、泡を転がすようにやさしく洗います。

Tゾーン(額・鼻)から洗い始め、頬など他の部分はサッとなでる程度で十分です。

すすぎはぬるま湯(32〜34度程度)で、洗顔料が残らないようにしっかり落とします。

熱いお湯は肌の潤いを奪うので避けましょう。

洗顔後は、やわらかいタオルをそっと押し当てるようにして水分を拭き取ります。

ゴシゴシこするのはNGです。

洗顔後は、すぐに保湿を行いましょう。

保湿はバリア機能を高め、花粉の刺激から肌を守るために最も重要なケアです。

まず化粧水で水分を補給し、その後乳液やクリームで油分を補います。

油分は肌の表面に膜を作り、水分の蒸発を防ぐとともに、花粉が直接肌に触れるのを防ぐ効果もあります。

保湿成分としては、セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが配合された製品がおすすめです。

肌が敏感になっている時期は、香料や着色料が入っていないシンプルな処方のものを選びましょう。

肌荒れがひどく、化粧水がしみて使えないという場合は、ワセリンだけのシンプルなケアに切り替えましょう。

ワセリンは肌の表面に膜を作り、外部の刺激から肌を守ります。

ワセリンは赤ちゃんにも使える低刺激な保護剤です。

肌が敏感になっているときでも、ほとんどの方が問題なく使用できます。

少量を手のひらで温めてから、やさしく肌に押し当てるようにして塗ります。

症状が落ち着いてきたら、徐々に通常のスキンケアに戻していきましょう。

花粉シーズンは、スキンケアをシンプルにすることをおすすめします。

普段使っている化粧品が刺激になることがあるため、低刺激処方のものに切り替えましょう。

敏感肌用やアレルギーテスト済みの化粧品を選ぶと安心です。

アイテム数を減らし、シンプルなケアにすることで、肌への負担を軽減できます。

新しい化粧品を試すのは、花粉シーズンが終わってからにしましょう。

肌が敏感な時期に新しいものを使うと、かぶれやすくなります。

スキンケアと同時に、花粉を肌につけない工夫も大切です。

日常生活でできる予防対策を紹介します。

外出時は、マスク、メガネ、帽子を着用して、肌を花粉から守りましょう。

マスクは鼻と口周りを覆い、花粉の吸入と肌への付着を防ぎます。

メガネやサングラスは、目の周りへの花粉の付着を防ぎます。

花粉カット機能のあるメガネは、約65%以上の花粉をブロックするとされています。

帽子やストール、マフラーなどで首周りを覆うのも効果的です。

髪の毛にも花粉が付着するので、帽子をかぶると髪への付着も減らせます。

「肌が荒れているからメイクはしない方がいい」と思っている方も多いかもしれません。

しかし、実は外出時はベースメイクをした方が肌を守れます。

ファンデーションが肌の表面に膜を作り、花粉が直接肌に付着するのを防いでくれるためです。

すっぴんで外出すると、花粉が直接肌に触れてしまい、症状が悪化することがあります。

おすすめはパウダーファンデーションです。

リキッドやクリームタイプは花粉がくっつきやすいので、仕上げに必ずパウダーを重ねましょう。

肌への負担が気になる方は、日焼け止めだけでも塗っておくとよいでしょう。

肌や髪に吹きかけることで、花粉の付着を防ぐスプレーが市販されています。

メイクの上からも使えるものが多いので、外出前や外出中に活用しましょう。

イオンの力で花粉をブロックするタイプや、肌表面にコーティングを作るタイプなどがあります。

こまめにスプレーし直すと、より効果的です。

敏感肌の方は、肌に合うかどうか、腕の内側などでパッチテストをしてから使用すると安心です。

ウールやファー、フリースなどの素材は、静電気が発生しやすく、花粉が付着しやすいです。

花粉シーズンは、これらの素材の服を避けることをおすすめします。

ポリエステルやナイロンなどのツルツルした素材は、花粉が付きにくく、払い落としやすいです。

綿素材も比較的花粉が付きにくいとされています。

コートなどの上着は、花粉が付きにくい素材を選び、家に入る前に玄関で払い落とす習慣をつけましょう。

家に入る前に、玄関で衣服についた花粉を払い落としましょう。

髪の毛についた花粉も払い落とすか、帽子をかぶっていた場合は玄関で脱ぎます。

コートや上着は、室内に持ち込まず、玄関にかけておくと花粉を持ち込みにくくなります。

室内に入ったら、すぐに手洗い、うがい、洗顔をします。

できれば帰宅後すぐにシャワーを浴びて、全身の花粉を洗い流すのが理想的です。

花粉皮膚炎の症状が出たら、市販薬でケアすることもできます。

症状に合わせて適切な薬を選びましょう。

花粉皮膚炎のかゆみには、抗ヒスタミン薬の飲み薬が効果的です。

ヒスタミンはかゆみを引き起こす物質で、抗ヒスタミン薬はその働きをブロックします。

市販の抗ヒスタミン薬には、アレグラFX、クラリチンEX、アレジオン20、タリオンARなどがあります。

これらは第2世代抗ヒスタミン薬で、眠気などの副作用が出にくいのが特徴です。

抗ヒスタミン薬は、皮膚のかゆみだけでなく、鼻水やくしゃみなど花粉症全体の症状にも効果があります。

花粉シーズンは予防的に服用を続けると、症状の悪化を防げます。

市販薬で改善しない場合や、症状が重い場合は、皮膚科を受診しましょう。

皮膚科では、症状に合わせた適切な治療を受けられます。

皮膚科では、処方用の抗ヒスタミン薬を処方してもらえます。

市販されていない成分のものも多く、より効果的な治療が期待できます。

ビラノアやデザレックスなど、効果が強く眠気が少ない薬を処方してもらえます。

皮膚のかゆみだけでなく、花粉症全体の症状も同時に改善できます。

抗ヒスタミン薬は、症状が出てから飲むよりも、花粉シーズン前から予防的に服用する方が効果的です。

皮膚炎が一度悪化した場合はしっかり炎症を抑えないと改善しません。

そのような時は病院へ受診し、ひどい場合はマイルドクラスのステロイド軟膏(ロコイドやアルメタなど)を集中的に使用し、皮膚炎を治しましょう。

アトピー性皮膚炎合併の場合は非ステロイド剤である、コレクチム軟膏やプロトピック軟膏、モイゼルト軟膏などを連日使用し、予防的に使用することも可能です。

花粉皮膚炎は、花粉症の一症状として起こることがほとんどです。

そのため、皮膚の治療だけでなく、花粉症全体の治療を同時に行うと効果的です。

鼻水やくしゃみを抗ヒスタミン薬で抑えれば、鼻をかむ回数が減り、鼻周りの肌荒れも軽減します。

目のかゆみを点眼薬で抑えれば、目をこする回数が減り、目の周りの肌荒れも改善します。

皮膚科では、花粉皮膚炎と花粉症を同時に治療してもらえることが多いです。

気になる症状はすべて相談しましょう。

花粉皮膚炎はどのくらいで治りますか?

適切な治療を行えば、4〜5日程度で症状がおさまることが多いです。

ただし、花粉が飛散している間は症状が繰り返し出ることがあります。

それぞれの花粉シーズンが終われば、症状は自然と落ち着きます。

春の花粉であればスギ・ヒノキの花粉シーズン(2〜5月頃)が終わると、多くの方が改善します。

花粉シーズン中は、治療とともに予防対策を続けることが大切です。

花粉症ではないのに肌荒れします。花粉が原因ですか?

花粉症の典型的な症状(くしゃみ、鼻水、目のかゆみ)がなくても、花粉皮膚炎だけが起こることがあります。

鼻や目の症状がなく、皮膚症状だけが出る方もいます。

毎年同じ時期に同じような肌荒れが起こる場合は、花粉皮膚炎の可能性があります。

皮膚科でアレルギー検査を受けると、花粉に対するアレルギーがあるかどうかを調べられます。

これまで花粉アレルギーがなかった方でも、肌のバリア機能が低下した状態で花粉に触れることで、新たにアレルギーを発症することもあります。

メイクはしない方がいいですか?

肌が荒れているときは、メイクを控えた方がいいと思われがちですが、実は外出時はベースメイクをした方が肌を守れます。

ファンデーションが肌の表面に膜を作り、花粉が直接肌に触れるのを防いでくれます。

ただし、アイメイクは控えめにした方がよいでしょう。

目の周りがかゆい場合は、マスカラ程度にしておくことをおすすめします。

帰宅後はすぐにメイクを落とし、花粉を肌に長時間つけたままにしないようにしましょう。

子どもの花粉皮膚炎にはどう対処すればいいですか?

子どもの花粉皮膚炎も増えています。

基本的な対策は大人と同じで、花粉を肌につけないことと、保湿でバリア機能を高めることです。

子どもは肌が敏感で、かゆいと無意識に掻いてしまうことが多いです。

爪を短く切り、掻き壊しを防ぎましょう。

市販薬を使う場合は、子どもに使用可能かどうかを確認してから使用してください。

症状がひどい場合や改善しない場合は、小児科や皮膚科を受診しましょう。

市販薬やスキンケアで改善しない場合は、皮膚科を受診することをおすすめします。

以下のような場合は、早めに皮膚科を受診しましょう。

市販薬を1週間使用しても症状が改善しない場合や、赤みや腫れがひどい場合は受診が必要です。

かゆみが強く掻き壊してしまう場合や、目の周りの症状がひどい場合も早めの受診をおすすめします。

症状が広がっている場合や、化粧水など普段のスキンケアがしみて使えない場合も同様です。

これらの症状がある場合は、市販薬では対応しきれない可能性があります。

専門医の診断を受け、適切な治療を受けましょう。

皮膚科では、血液検査などのアレルギー検査を受けることができます。

どの花粉に反応してアレルギーを起こしているのかを調べることで、より的確な対策が取れます。

スギ、ヒノキ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、複数の花粉に対するアレルギーの有無を一度に調べられます。

また、ダニやハウスダストなど、花粉以外のアレルゲンも同時に調べることができます。

原因がわかれば、その花粉が飛散する時期に合わせて、事前に対策を取ることができます。

花粉皮膚炎を放置すると、症状が悪化したり、範囲が広がったりすることがあります。

また、掻き壊すことで色素沈着が残ってしまうこともあります。

早めに治療を始めれば、短期間で症状を改善できます。

1週間以上症状が改善しない場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。

また、花粉皮膚炎と思っていても、実は別の皮膚疾患である可能性もあります。

皮膚科で正確な診断を受けることで、適切な治療を受けられます。

代々木クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた花粉症治療をご提案しています。

当院は皮膚科・アレルギー科を専門としており、鼻や目の症状だけでなく、花粉皮膚炎など肌への影響にも対応可能です。

皮下免疫療法では30年以上の実績もあります。

「毎年春になると肌荒れがひどくなる」「目の周りがかゆくてつらい」といった皮膚症状でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。

花粉症の症状は我慢せず、適切な治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できます。

花粉シーズン前からの早めの受診がおすすめです。

つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。

権東 容秀 医師

監修医師

権東 容秀 医師

東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。

  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会 領域指導医
  • 日本形成外科学会 皮膚腫瘍分野指導医
  • 日本皮膚科学会 専門医
  • 日本熱傷学会 専門医
  • 日本創傷外科学会 専門医