代々木クリニック

超音波とイオン導入の複合技術は、ヒアルロン酸やペプチドといった高分子を含む有効成分を、肌の深部まで効率よく届けるための方法です。

物理的な振動エネルギー（超音波）と、電気的反発力（イオン導入）を組み合わせることで、手塗りでは越えにくい角質層のバリアを一時的にゆるめます。

イオン導入は水溶性でイオン化できる成分（例：ビタミンC誘導体）に適し、超音波導入はヒアルロン酸やペプチドなどの高分子の浸透を助けます。

性質の異なる成分を網羅的に、しかも深く導入できる点が複合施術の強みです。角質層の壁を越えて成分を届けることで、日常のスキンケアでは難しい、構造的な肌質改善を狙えます。

【美白と炎症抑制】トラネキサム酸×ビタミンC誘導体の相乗効果

トラネキサム酸とビタミンC誘導体を導入すると、シミやくすみの根源にある慢性炎症へ同時にアプローチできます。

トラネキサム酸は炎症のシグナルを抑えてメラニン産生をセーブし、ビタミンC誘導体は抗酸化と還元作用でできた色素を薄くするサポートをします。

この組み合わせは、美白だけでなく赤みの低下や、炎症起因の毛穴の開きの緩和など、複合的な改善が期待できます。

表面塗布より深い層へ届けることで、肌の奥の炎症の連鎖を抑え込み、内側から透明感を引き出します。

トラネキサム酸導入で狙う：炎症の沈静と透明感

トラネキサム酸は、肌内部の微細炎症を鎮め、炎症後の色素沈着や赤みの根本にアプローチします。

相性の良い成分と併用導入することで、肌色の均一化、赤みの低下、毛穴の引き締まりといった視覚的な変化が期待できます。

慢性炎症のコントロールは、将来のハリ低下や敏感化を防ぐ予防的エイジングケアにもつながります。

ビタミンC誘導体導入：コラーゲン合成とニキビケアを両立

ビタミンC誘導体のイオン導入は、美白に加えてコラーゲン合成を促し、ハリと弾力を底上げします。

真皮でのコラーゲン生成を後押しし、活性酸素を抑えることで、光老化やニキビ跡の赤み・色素沈着の改善をサポートします。

バリアが邪魔をして浸透しにくい成分を、安定して深部へ届けられる点が導入の価値です。キメ・ハリの低下が気になる方の有力な選択肢になります。

複合導入の主要成分と期待できる肌効果

有効成分	主な導入目的	期待できる効果
ビタミンC誘導体	美白・抗酸化・ニキビケア	コラーゲン合成促進、光老化予防、色素沈着・赤みの改善、ハリ感向上
トラネキサム酸	美白・炎症抑制・敏感肌ケア	シミ・くすみの軽減、赤み低下、毛穴の引き締め、炎症トラブルの予防
ペプチド（CTPなど）	エイジングケア・ハリ再生	ヒアルロン酸産生の促進、真皮水分・弾力の改善、土台強化

【エイジングケア】ヒアルロン酸×ペプチドで叶える真皮のハリ再生

ヒアルロン酸とペプチドの複合導入は、水分量・弾力性・コラーゲン密度を底上げし、長期的なハリ再生を目指します。

ペプチドは細胞シグナルとして働き、ヒアルロン酸産生を高めます。外から補うだけでなく、作り出す力を引き出せるのが利点です。

真皮の構成要素を内側から強化することで、一時的なうるおいで終わらず、若々しい弾力を長く保つ助けになります。

CTP：ペプチド導入でヒアルロン酸産生を後押し

特定のペプチド（CTPなど）は、ヒアルロン酸を作る細胞に働きかけ、産生量の底上げをサポートします。

肌の内側でヒアルロン酸を増やせる環境を整えることは、乾燥小じわや将来のハリ不足の予防に直結します。

深部構造へのアプローチ：リテイニング靭帯まで支える発想

低分子・高分子ヒアルロン酸とペプチドを組み合わせると、顔の支持靭帯など深部結合組織まで作用が及ぶことが示唆されています。

真皮の水分・弾力・コラーゲン密度の改善が持続し、将来的なたるみやシワの進行を穏やかにする一助となります。

導入施術のメリットと治療計画：手軽さと継続の重要性

超音波・イオン導入はダウンタイムがなく、施術時間も短いのが特長。忙しい日常でも続けやすい美容施術です。

施術自体はおおよそ5〜10分。負担が少ないため、直後から洗顔・メイク・シャワーなど通常の生活に戻れます。

継続しやすい価格設定（都度またはコース）を用意する施設も多く、習慣化しやすいのが利点です。

理想の肌状態を保つには継続が鍵。時間やダウンタイムの制約なく取り入れやすい点は、大きなメリットと言えます。

超音波・イオン導入の基本情報と利便性

項目	詳細	利便性のポイント
施術時間（目安）	約5〜10分	短時間で予定に組み込みやすい
ダウンタイム	なし	直後から仕事・外出が可能
洗顔・メイク	当日から可能	待機時間なしで日常復帰
費用の例	1回 6,600円〜／3回 17,820円など	継続しやすい価格体系の選択肢
効果持続の目安	長期持続が期待される	構造的な肌サポートに有利