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2025.07.30
いぼは、その原因によって大きく2つのグループに分けられます。
ウイルス感染によるものと、加齢や生活習慣が関係するものとでは、うつる可能性や対処法が全く異なるためです。
手にできる一般的なイボはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で、人にうつることがあります。
一方で、首にできるイボの多くは摩擦や加齢による皮膚の良性のできもので、感染の心配はありません。
ご自身のいぼの原因を正しく知ることが、不安を解消し、適切なケアを見つけるための第一歩といえるでしょう。
Contents
いぼの原因は、主に「ウイルス感染」と「加齢や紫外線などの物理的刺激」に大別されます。
ウイルス性のいぼはヒトパピローマウイルス(HPV)が皮膚の小さな傷から入り込むことで発生するため、接触によってうつる可能性があります。
加齢などが原因のいぼはウイルスとは無関係のため、感染することはありません。
プールやジムの床、共用のタオルなどを介してウイルス性いぼに感染するケースがあります。
対照的に、首の周りにできるいぼは、長年の紫外線の影響や衣類との摩擦が積み重なって、ゆっくりと形成されるものです。
この違いを理解しておくと、ご自身のいぼが周りの人にうつるものなのか判断でき、安心して対処できるはずです。
最も一般的なウイルス性のいぼが、尋常性疣贅です。
硬く盛り上がった表面がザラザラしているのが特徴で、手や足、膝など傷つきやすい場所にできやすい傾向があります。
よく見ると、表面に黒い点々が見えることがあります。
これは、ウイルスによってできた血栓(血のかたまり)で、いぼを見分ける重要なサインになります。
痛みやかゆみはほとんど感じませんが、足の裏にできると体重がかかって痛むケースもあります。
原因はHPVの感染によるものなので、放置すると数が増えたり、他の人にうつしたりする可能性があるため注意が望ましいです。
青年性扁平疣贅は、若い女性の顔や手の甲にできやすい、平らに盛り上がるいぼです。
いぼ自体の盛り上がりは少なく、表面がなめらかなため、小さなシミやニキビ跡と間違えてしまう方も少なくありません。
肌色や薄茶色をしており、ひっかいた跡に沿って線状に広がることがあるのも、このいぼの大きな特徴です。
原因は特定のHPVで、自分自身の皮膚にうつりやすいため、気づかないうちに数が増えていることもあります。
顔にできて気になる場合は、自分でいじらずに皮膚科で相談することが大切です。
脂漏性角化症は「老人性いぼ」とも呼ばれ、加齢や紫外線の影響でできる良性のできものです。
最初は平らなシミのように見えますが、時間をかけて徐々に盛り上がり、表面がカサカサ、ザラザラしてきます。
色は薄い茶色から黒色までさまざまで、顔や頭、胸、背中など日光が当たりやすい場所に多く発生します。
ウイルス性ではないため、他の人にうつる心配は全くありません。
高齢の多くの方に見られる非常に一般的な皮膚の変化なので、過度に心配しなくても良いでしょう。
首や脇の下、まぶたなどにできる小さな皮膚の突起は、軟性線維腫の可能性があります。
これは「スキンタッグ」や「首イボ」とも呼ばれる、皮膚の良性腫瘍です。
皮膚から細い茎でぶら下がるようにできるのが特徴で、肌色か少し茶色がかった色をしています。
主な原因は、衣類やネックレスによる摩擦、加齢、紫外線、体質などと考えられています。
痛みやかゆみはありませんが、アクセサリーなどに引っかかって気になる方もいるかもしれません。
こちらもウイルス性ではないため、感染の心配はないといえます。
皮膚にできたものが本当にいぼなのか、他の皮膚のできものと見分けることは、適切な対処のために非常に重要です。
なぜなら、見た目が似ていても原因が全く異なれば、治療法も変わってくるためです。
特に、足の裏にできるいぼは魚の目と間違えやすく、自己判断で削るとウイルスを広げてしまう危険性があります。
また、まれに悪性の皮膚腫瘍がいぼのように見えることもあるため、注意深く観察する必要があります。
この章で紹介するポイントを参考にしつつも、少しでも不安を感じたら皮膚科専門医に相談するのが最も確実で安心な方法です。
足の裏のできものが、いぼか魚の目・タコかを見分けるには、いくつかのポイントがあります。
ウイルス性のいぼ(足底疣贅)は、表面を削ると点状の出血が見られるのが最大の特徴です。
これは、いぼの中にウイルスによって作られた毛細血管があるためです。
一方、魚の目やタコは圧迫によって角質が厚くなったものなので、削っても出血はしません。
また、いぼは皮膚の紋様(指紋や足紋)が途切れますが、タコの場合は紋様がそのまま見えます。
痛み方にも違いがあり、魚の目は中心の芯が神経を圧迫する
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