代々木クリニック

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医療コラム

キーワード:とびひ

とびひ(膿痂疹)は、傷や虫刺されをひっかいた所から細菌が入り、水ぶくれや黄色いかさぶたが広がる皮膚感染症です。
 
子どもに多く、触れたりタオルでうつりやすいのが特徴になります。
 
早めの治療と清潔なケアで拡大を防ぎ、入浴やプール、登園の可否は医師の指示に従い、家族内感染にも注意しましょう。爪は短く保ち、掻かない工夫をすることが大切です。
 

とびひの治療方法と薬

 
治療の基本は、原因菌に効く抗菌薬の塗り薬を患部にしっかり塗ることです。
 
ぬる前にぬるま湯でやさしく洗って薄いかさぶたをふやかし、清潔にしたうえで指示回数を守って塗布します。
 
範囲が広い、発熱がある、顔面や陰部などデリケートな部位に及ぶ場合は、飲み薬の抗菌薬を併用することがあります。
 
湿疹が強いときは、しっかりと消毒を行った後にかゆみや炎症を抑える塗り薬を使用します。
 
タオル・衣類は共有せず毎日交換し、登園・登校・プールの可否は医師の指示に従いましょう。
 

とびひで早急に皮膚科の受診が必要な場合は?

 
とびひを疑ったら皮膚科受診が必要ですが、次のような場合は早急に皮膚科(夜間は救急)を受診してください。
 

  • 高熱やぐったり感がある
  • 赤みや腫れが急速に広がる・強い痛みがある(蜂窩織炎の疑い)
  • 顔、とくに目の周り・鼻の周囲に広がっている
  • 乳幼児や基礎疾患があり免疫が落ちている
  • 治療を始めて48時間たっても改善しない
  • 線状の赤みが体幹へ伸びる、膿が増える・悪臭がする

 
水ぶくれはつぶさず、清潔に覆って刺激を避けつつ受診しましょう。自己判断で薬を中断しないでください。