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医療コラム
粉瘤(ふんりゅう)とは、皮膚の良性腫瘍の1つです。 アテローマ、アテローム とも呼ばれています。 表皮が皮膚の中にめり込んで出来た袋に垢がたまったものです。 しこりのように始まり、徐々に大きくなってきます。 体のどの部分にも出来ます。 炎症や感染を起こすと、炎症性粉瘤とか、感染(性)粉瘤と呼ばれています。 通常では単なるしこりで痛みはありませんが、炎症性粉瘤となるとかなりの痛みが伴います。
【治療】
皮膚の下に袋が出来ていますので自然に治ることはありません。よって手術による摘出が必須となります。
コメドと呼ばれる臍の様な穴の周囲を楕円型に切開して摘出を行います。粉瘤の基本法です。
3㎜程の穴をあけて袋の内容物を一度排出して袋を剥離しながら摘出する方法です。
炎症性粉瘤の場合は抗生剤で感染と炎症を落ち着かせるか、局所麻酔下に切開を行って排膿を行います。この時点では袋を取っていないので感染が落ち着いた後(約1か月後)に上記のように手術で切除すること必要となります。
粉瘤の基本は取り残さないことです。炎症を繰り返して周囲が癒着している場合にはくりぬき法は向いていません(取り残しの可能性が高いです)。
当院では基本的に切開法で治療を行い、くりぬき法が可能と判断した場合にはくりぬき法を考慮します。
形成外科専門医による丁寧な縫合でなるべく傷跡が残らないように心掛けておりますのでお気軽にご相談下さい。