代々木クリニック

アトピー治療30年以上の実績、代々木駅徒歩1分

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代々木駅西口徒歩1分

アレルギー検査

非特異的、特異的IgE検査・TARC・皮内テスト・パッチテストなどを行っております。

非特異的・特異的IgE検査

IgE抗体とは、『免疫』において重要な働きをするタンパク質である「免疫グロブリン」と呼ばれる抗体の一種です。IgE抗体はアレルギーの原因物質(アレルゲン)に反応すると肥満細胞とまず結合し、2回目以降に反応する待機状態となります。これを感作と言います。
この血液中に存在するIgE抗体の総量を示すのが「非特異的IgE抗体検査」とよばれるものです。この検査はアレルギー体質の指標となります。また、そのIgE抗体がどのようなアレルゲンに対して反応するのかを測定するのが特異的IgE抗体検査です。
これらの検査はある期間の間にどれだけ反応していたかを示します。
少量でも反応があればアレルギーの可能性があると言うことです。
数値が高いほど反応はしていたと言うことですが症状の強さと必ずしも比例しない事に留意が必要です。
例えば重篤な症状を示す、アナフィラキシーを起こすアレルゲンに対しても数値は少なく出ることがあり注意が必要です。
この検査には様々な検査方法があり、精度に差がでます。一度に多く調べられる検査はそのかわりに数値は細かくは出ません。一回調べたところで感作したことをみているので実際どのように症状が関わっているかを検討するには、症状の変化と定期的に採血を行って数値の変化をみることが自身の体質とのつきあい方の指標となります。 当院では定期的に検査を行い、その数値の変動で生活指導を行い、必要に応じて外用剤や、内服剤、注射剤、減感作療法などの治療の決定を行います。

TARC

TARC(thymus and activation-regulated chemokine)とは特定の白血球、とりわけTh2リンパ球を引き寄せるケモカイン群の一つで、樹状細胞、リンパ球、血管内皮細胞、線維芽細胞、表皮角化細胞などから産生されます。
受容体であるCCR4は、Th2細胞に発現し、TARCは、Th2細胞をどんどんアレルギーの炎症部位に引き寄せる仕事を行います。アトピー性皮膚炎では、様々な刺激によって表皮角化細胞等から、TARC産生が行われ、アレルギー細胞を引き寄せたり、誘導したり、または増強されます。
サイトカインが関与する他の疾患(水痘性類天疱瘡, 皮膚リンパ腫,DIHS など)でも陽性となるので注意が必要です。年齢によっても正常値が変わります。

小児(6~12カ月未満) 1367 未満
小児(1~2歳未満) 998 未満
小児(2歳以上) 743 未満
成人 450 未満

皮内テスト

主として食物アレルギーを即時型、遅発型療法の反応により検査しています。
減感作療法の濃度を決める為の検査としても行います。

パッチテスト

アトピー性皮膚炎と思われている患者さんも実は洗顔剤やシャンプー、ボディーソープ、化粧品などの接触皮膚炎出ることがあります。
当院ではその鑑別や、金属アレルギーなどの診断にパッチテストを行っています。

【方法】

原因として疑われる物質(アレルゲン)を背中もしくは上腕(二の腕)に貼付し、貼付してから再度受診して頂き、判定します。

代表的に用いるアレルゲンシリーズとして、ジャパニーズスタンダードアレルゲンや金属アレルゲンがあります。
その他、患者様が実際に使用されている製品を使用したパッチテストも施行しています。

  • 持参品パッチテスト

    日用品、化粧品、医薬品を用いてパッチテストを施行します。
  • ジャパニーズスタンダードアレルゲン

    日本接触皮膚炎学会で至適濃度および基剤が決定されている25種類のアレルゲンを用いて検査を行います。ジャパニーズスタンダードアレルゲン21種類とメルカプトベンゾチアゾールを組み合わせたパッチテストパネルを使用した検査も行っています。
  • 金属アレルゲン

    金属22種類を用いた検査を行います。
  • 軟膏

    外用薬でも接触皮膚炎が起こす可能性があります。

外来当日、検査にかかる時間の目安はおよそ30分です。

検査試薬貼付後48時間までは、入浴(シャワー)などは控えてください。
妊娠中の患者様や、経口ステロイドを内服している患者様はパッチテストを実施できません。