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医療コラム

2026.03.30

花粉症の妊婦でも飲めるお薬はある?妊娠時期別の治療法と薬以外の対策

花粉症の妊婦でも飲めるお薬はある?妊娠時期別の治療法と薬以外の対策
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※本コラムは医療情報の提供を目的とした一般的な解説記事です。
記載されている治療法・医薬品・注射等のすべてを当院で実施しているわけではありません。
当院で実施している診療内容・施術可否・費用等の詳細は「診療科目」ページをご確認いただくか、直接お問い合わせください。

「妊娠中だけど、花粉症のお薬を飲んでも赤ちゃんに影響はないの?」「つらい鼻水やくしゃみを我慢するしかないの?」と不安を感じていませんか?

妊娠中でも、医師の判断のもとで服用できる花粉症のお薬は複数あります。

妊娠の時期によって使えるお薬の種類は異なり、特に妊娠初期は点鼻薬や点眼薬などの局所用薬が中心となります。

この記事では、妊娠時期ごとに使えるお薬の種類や胎児への影響、お薬を使わずにできる対策方法までまとめていますので、花粉シーズンを安心して過ごすための参考にしてみてください。

妊娠がわかると「お薬は一切飲めない」と思い込んでしまう方は少なくありません。

花粉症のお薬のなかには、妊娠中でも比較的安心して服用できるとされているものがあります。

症状を無理に我慢し続けると、睡眠の質が下がったりストレスが溜まったりして、かえってお母さんと赤ちゃんの負担になる可能性があります。

まずは妊娠時期ごとのお薬の選び方を知り、かかりつけの医師に相談してみましょう。

妊娠初期は、内服薬よりも点鼻薬や点眼薬などの局所用薬が優先されます。

赤ちゃんの器官が形成される妊娠2〜4か月は、お薬の影響を受けやすい時期にあたるためです。

鼻の症状がつらい場合には、ステロイド点鼻薬やクロモグリク酸ナトリウム点鼻薬が検討されることがあります。

目のかゆみに対しても、抗アレルギー成分の点眼薬であれば局所的な作用にとどまり、体内への吸収が少ないと考えられています。

「症状がひどいのに、何もできないの?」と不安になるかもしれませんが、局所用薬だけでもかなり症状がやわらぐケースは多いです。

妊娠初期であっても、症状が生活に支障をきたす場合は産婦人科で相談すると、適切な対応を受けることができます。

妊娠16週以降になると、医師の判断のもとで内服薬も選択肢に加わります。

赤ちゃんの主要な器官の形成がほぼ完了する時期にあたり、お薬による奇形のリスクが低くなるためです。

具体的には、第2世代抗ヒスタミン薬と呼ばれるロラタジン(クラリチン)やセチリジン(ジルテック)などが比較的安心して使えるとされています。

これらのお薬は眠気の副作用が出にくい特徴があり、日常生活への影響が少ない点でも妊婦さんに処方されることが多いです。

ただし、市販薬のなかには同じ商品名でも成分が異なるものがあり、自己判断での服用は避ける必要があります。

かかりつけの産婦人科や耳鼻咽喉科で、ご自身の妊娠週数や体調に合ったお薬を処方してもらうと安心です。

小青竜湯は、水っぽい鼻水やくしゃみに対して処方されることの多い漢方薬です。

眠気が出にくいお薬のため、妊娠中の花粉症対策として医師が処方するケースもあります。

短期間の服用であれば妊娠中でも問題ないとされていますが、含まれている「麻黄」という生薬には血管収縮作用があり、長期間の服用は推奨されていません。

麻黄の作用によって胎盤の血流に影響を与える可能性が指摘されているためです。

「漢方だから安心」と自己判断で市販品を服用するのではなく、医師に妊娠中であることを伝えたうえで処方を受けることが大切です。

服用期間や体質を考慮してもらえれば、漢方薬も花粉症対策の選択肢のひとつとして検討できるでしょう。

「お薬を飲んだら赤ちゃんに何か影響があるのでは?」と心配になるのは当然のことです。

妊娠中に服用したお薬の成分は、母体の血液から胎盤を通じて赤ちゃんの血液に届く可能性があります。

ただし、すべてのお薬が赤ちゃんに悪影響を与えるわけではなく、妊娠の時期やお薬の種類によってリスクの大きさは異なります。

正しい知識を持っておくことで、必要以上に怖がらず適切な判断ができるようになるでしょう。

お薬が赤ちゃんに与える影響は、妊娠の時期によって大きく変わります。

赤ちゃんの体や臓器が作られる過程が時期ごとに異なり、お薬に対する感受性も変化するためです。

妊娠1か月以内はまだ着床前の段階にあたり、お薬の影響はほぼないと考えられています。

妊娠2〜4か月は器官形成期と呼ばれ、奇形のリスクがもっとも高い時期にあたるため、内服薬の使用は慎重に判断されます。

妊娠5か月以降は器官形成がほぼ完了しますが、お薬の成分が胎盤を通じて赤ちゃんの機能的な発育に影響を与える可能性はゼロではありません。

時期ごとの特徴を把握しておくと、医師との相談がスムーズになり、納得したうえで治療を選ぶことができます。

妊娠時期お薬の影響使用できるお薬
妊娠1か月以内影響はほぼない通常通り使用可能
妊娠2〜4か月奇形リスクがもっとも高い局所用薬(点鼻薬・点眼薬)
妊娠5か月以降機能的発育への影響の可能性医師の判断で内服薬も可

妊娠に気づかず花粉症のお薬を飲んでしまっても、過度に心配する必要はありません。

花粉症の治療に使われる抗ヒスタミン薬には、奇形のリスクが高いとされるものは報告されていないためです。

妊娠に気づいた時点でお薬の服用を中止し、できるだけ早くかかりつけの産婦人科を受診しましょう。

受診の際には、「どのお薬を」「いつからいつまで」「どのくらいの量」飲んでいたかを正確に伝えることが大切です。

「知らずに飲んでしまった自分が悪いのでは」と自分を責めてしまう方もいるかもしれませんが、医師と情報を共有することで赤ちゃんの成長を丁寧に見守ることができます。

不安を一人で抱え込まず、まずは医師に相談してみてください。

妊娠中はできるだけお薬に頼りたくないと考える方も多いのではないでしょうか。

鼻アレルギー診療ガイドライン2024年版でも、妊婦さんの花粉症治療ではまず花粉との接触を避けることが重要とされています。

お薬を使わない対策だけでも、症状をかなりやわらげることは可能です。

ここでは、日常生活のなかで取り入れやすい方法を整理していきます。

花粉症の症状を抑えるうえで、花粉を鼻や目に入れないことがもっとも効果的な対策です。

花粉症はアレルギー反応のため、原因となる花粉に触れなければ症状は起こりにくくなります。

外出時にはマスクと花粉症用メガネを着用し、帰宅後は玄関で衣服の花粉を払い落とすだけでも室内への持ち込みを減らせます。

洗濯物は外干しを避けて室内干しか乾燥機を使い、花粉の飛散が多い日は窓の開閉も最小限にとどめると効果的です。

寝室に空気清浄機を置いて24時間稼働させておくと、就寝中の鼻づまりがやわらぎやすくなるでしょう。

こうした工夫は家族の協力があるとより取り組みやすいため、パートナーにも花粉対策の大切さを共有しておくと安心です。

花粉を避ける対策をしていても、完全に症状を抑えることは難しい場合があります。

妊娠中は女性ホルモンの影響で鼻の粘膜がむくみやすくなり、普段より鼻づまりが強く出やすいためです。

蒸しタオルを鼻にあてると血行がよくなり、粘膜のむくみが軽減して鼻の通りがよくなることがあります。

入浴時に湯気を吸い込むのも同様の効果が期待でき、リラックスにもつながるでしょう。

鼻洗浄(鼻うがい)は、花粉やほこりを物理的に洗い流す方法として、お薬を使わずにできるケアのひとつです。

セルフケアを続けても症状が改善しない場合は我慢せず、医療機関でお薬の相談をしてみてください。

花粉症の症状がつらいとき、どちらの診療科を受診すべきか迷う方は多いでしょう。

妊娠中の体調やお薬の管理をもっとも把握しているのは、かかりつけの産婦人科です。

産婦人科では妊娠週数や赤ちゃんの状態を考慮したうえで、花粉症のお薬を処方してもらえるケースが多くあります。

アレルギー科や耳鼻科を受診する場合は、必ず妊娠中であることと現在の妊娠週数を伝えるようにしましょう。

産婦人科にかかる場合は、処方されたお薬の情報をそれぞれの医師に共有しておくと、重複処方を防ぐことができます。

迷った場合はまず産婦人科に相談し、必要に応じてアレルギー科や耳鼻科を紹介してもらう流れがスムーズです。

Q

妊娠中に花粉症のお薬を飲んでも赤ちゃんに影響はありませんか?

A

医師が処方するお薬のなかには、妊娠中でも比較的安心して服用できるとされるものがあります。
妊娠の時期や症状の程度によって使えるお薬は異なるため、自己判断は避けて医師に相談してください。
お薬の影響には個人差があり、必ず医師の指示のもとで服用することが大切です。

Q

妊娠初期に花粉症のお薬を飲んでしまいましたが大丈夫ですか?

A

花粉症の治療に使われるお薬で、奇形のリスクが高いと報告されているものはありません。
気づいた時点で服用を中止し、どのお薬をいつからいつまで飲んでいたかを産婦人科に伝えましょう。
医師と情報を共有することで、赤ちゃんの成長を適切に見守ることができます。

Q

妊婦でも使える市販の花粉症のお薬はありますか?

A

市販薬のなかにも妊娠中に使える成分のものはありますが、同じ商品名でも配合成分が異なる場合があります。
自己判断での服用は避け、医師や薬剤師に妊娠中であることを伝えたうえで相談してください。
処方薬のほうが成分や用量が明確なため、妊娠中は医療機関で処方を受けるのが望ましいです。

妊娠中でも、医師の判断のもとで服用できる花粉症のお薬は複数あります。

妊娠初期は点鼻薬や点眼薬などの局所用薬が中心となり、妊娠中期以降は抗ヒスタミン薬の内服も選択肢に加わります。

漢方薬の小青竜湯は短期間であれば使用されることがありますが、含まれる麻黄の影響を考慮して医師の指示のもとで服用することが大切です。

妊娠に気づかずお薬を飲んでしまった場合でも、花粉症のお薬で奇形のリスクが高いとされるものは報告されていません。

お薬を使わない対策として、マスクや空気清浄機の活用、蒸しタオルや鼻洗浄といったセルフケアも症状の軽減に役立ちます。

受診先に迷った場合は、まずかかりつけの産婦人科に相談すると適切な対応を受けやすいでしょう。

つらい症状を無理に我慢せず、医師と相談しながら自分に合った花粉症対策を見つけてみてください。

代々木クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた花粉症治療をご提案しています。

当院は皮膚科・アレルギー科を専門としており、鼻や目の症状だけでなく、花粉皮膚炎など肌への影響にも対応可能です。

皮下免疫療法では30年以上の実績もあります。

「毎年春になると肌荒れがひどくなる」「目の周りがかゆくてつらい」といった皮膚症状でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。

花粉症の症状は我慢せず、適切な治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できます。

花粉シーズン前からの早めの受診がおすすめです。つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。

権東 容秀 医師

監修医師

権東 容秀 医師

東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。

  • 日本形成外科学会 専門医
  • 日本形成外科学会 領域指導医
  • 日本形成外科学会 皮膚腫瘍分野指導医
  • 日本皮膚科学会 専門医
  • 日本熱傷学会 専門医
  • 日本創傷外科学会 専門医