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2026.02.06
花粉症の代表的な症状である鼻水。
「鼻水が止まらない」「サラサラした鼻水が滝のように出る」「ティッシュが手放せない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
花粉症の鼻水は、花粉が鼻の粘膜に付着し、体が花粉を異物として排出しようとする免疫反応によって起こります。
風邪の鼻水とは異なり、透明でサラサラしているのが特徴です。
この記事では、花粉症の鼻水が止まらない原因と今すぐできる対処法、市販薬・処方薬の選び方、鼻水を予防する方法まで詳しく解説します。
また、花粉症と風邪の鼻水の見分け方や、病院を受診する目安についてもご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
花粉症の鼻水は、体の免疫システムが花粉に対して過剰に反応することで起こります。
まずは、花粉症で鼻水が出るメカニズムを理解しておきましょう。
花粉症の鼻水は、鼻の粘膜に花粉が付着することで始まります。
空気中を浮遊している花粉が呼吸とともに鼻の中に入ると、鼻の粘膜に付着します。
体の免疫システムは花粉を「異物」と認識し、花粉を体外に排出しようとする防御反応を起こします。
この防御反応の一つが「鼻水」です。鼻水は、花粉を洗い流して体外に排出するための「洗浄液」のような役割を果たしています。
花粉症の方はこの免疫反応が過剰に働いてしまうため、「鼻水が止まらない」という状態になってしまうのです。
花粉症の症状を引き起こす主役は「ヒスタミン」という化学物質です。
花粉が鼻の粘膜に付着すると、体内でIgE抗体が作られます。再び花粉が侵入すると、IgE抗体が花粉と結合し、肥満細胞(マスト細胞)からヒスタミンが放出されます。
ヒスタミンは鼻の粘膜にある神経や血管を刺激し、鼻水(鼻腺を刺激して大量の分泌物を出す)、くしゃみ(知覚神経を刺激して反射的にくしゃみを起こす)、鼻づまり(血管を拡張させて鼻粘膜を腫れさせる)といった症状を引き起こします。
これらの症状は、体が花粉を追い出そうとする正常な防御反応ですが、花粉症の方は反応が過剰になってしまうため、日常生活に支障をきたすほどの症状が出てしまいます。
花粉症の鼻水は、無色透明でサラサラとした水っぽい性状をしています。粘り気がほとんどなく、まるで水のように垂れ落ちてくるのが特徴です。
これは、花粉症の鼻水がウイルスや細菌と戦った白血球の死骸を含まないためです。風邪の鼻水は、病原体と戦った白血球などが混ざるため、粘り気があり、黄色や緑色に変化することがあります。
ただし、花粉症でも副鼻腔炎を併発すると、鼻水の色や粘度が変化することがあります。透明でサラサラだった鼻水がネバネバになったり、黄色や緑色になったりした場合は、副鼻腔炎の可能性があるため注意が必要です。
花粉症の方の中には、「朝起きた時にくしゃみや鼻水がひどい」と感じる方も多いのではないでしょうか。
この現象は「モーニングアタック」と呼ばれています。
モーニングアタックが起こる原因は主に2つあります。
1つ目は、寝ている間に布団や床に落ちた花粉やハウスダストを、起床時に吸い込んでしまうことです。起き上がる動作や布団をたたむ動作で花粉が舞い上がり、一気に吸い込んでしまいます。
2つ目は、自律神経の切り替えです。睡眠中に優位になっている副交感神経から、日中に優位になる交感神経に切り替わる際に、両者のバランスが一時的に乱れることで、鼻の粘膜が過敏になりやすいと考えられています。
モーニングアタックを軽減するためには、寝室の花粉対策を徹底することや起床前に抗ヒスタミン薬を服用しておくことが効果的です。
鼻水が出ると「花粉症なのか風邪なのかわからない」と悩む方も多いでしょう。
ここでは、花粉症と風邪の鼻水の違いについて解説します。
花粉症と風邪を見分ける最もわかりやすいポイントは、鼻水の色と粘り気です。
花粉症の鼻水は、透明でサラサラとした水っぽい性状です。粘り気がなく、鼻から垂れ落ちやすいのが特徴です。
一方、風邪の鼻水は、最初は透明でサラサラしていることもありますが、症状が進むと粘り気が出てきます。さらに、白血球やウイルス・細菌の死骸が混ざることで、白色から黄色、緑色へと変化していきます。
鼻水の色が黄色や緑色になったり、臭いがしたりする場合は、風邪や副鼻腔炎の可能性が高いでしょう。
目の症状があるかどうかも、花粉症と風邪を見分ける重要なポイントです。
花粉症では、鼻の症状と同時に目のかゆみ・充血・涙目などの症状が出ることが多いです。これは、目の結膜にも花粉が付着してアレルギー反応を起こすためです。
一方、風邪では目のかゆみが出ることはほとんどありません。
目の症状を伴う場合は、花粉症を疑ってよいでしょう。
全身症状の有無も、花粉症と風邪を見分けるポイントになります。
風邪の場合は、発熱(37.5℃以上)や喉の痛み、体のだるさ、頭痛、筋肉痛などの全身症状を伴うことが多いです。症状も日を追うごとに変化していきます。
一方、花粉症では高熱が出ることはほとんどありません。微熱(37℃前後)が出ることはありますが、38℃以上の高熱が出る場合は、風邪やインフルエンザ、新型コロナウイルス感染症などを疑いましょう。
症状が続く期間も、花粉症と風邪を見分ける手がかりになります。
風邪の場合は、通常1週間程度で症状が治まります。長くても10日〜2週間程度で回復に向かうのが一般的です。
一方、花粉症の場合は、花粉が飛散している間(数週間〜数か月)は症状が続きます。毎年同じ時期に症状が出る場合は、花粉症の可能性が高いでしょう。
また、外出すると症状がひどくなり、室内では比較的楽になる場合も、花粉症を疑うポイントです。
| 症状 | 花粉症 | 風邪 |
|---|---|---|
| 鼻水 | 透明でサラサラ | 粘り気があり黄色〜緑色になることも |
| くしゃみ | 連続して何度も出る | 単発で出ることが多い |
| 鼻づまり | あり | あり |
| 目のかゆみ | あり(特徴的) | ほとんどなし |
| 発熱 | ほとんどなし(微熱程度) | あり(37.5℃以上になることも) |
| 喉の症状 | かゆみ・イガイガ感 | 痛み・腫れ |
| 症状の期間 | 花粉飛散中は続く(数週間〜数か月) | 1週間程度で改善 |
| 毎年同じ時期に発症 | する | 関係なし |
花粉症の鼻水がつらいとき、薬がなくても今すぐできる対処法があります。
ここでは、鼻水を和らげる応急処置をご紹介します。
鼻水や鼻づまりで苦しいときは、蒸しタオルで鼻を温めると症状が和らぐことがあります。
鼻を温めることで血流が促進され、鼻腔が広がって鼻の通りが良くなります。また、蒸気によって鼻の粘膜が潤い、乾燥による刺激を軽減する効果も期待できます。
蒸しタオルの作り方は簡単です。タオルを水で濡らして軽く絞り、電子レンジで30秒〜1分程度温めます。火傷に注意して、適度な温度になったら鼻の付け根にのせて5〜10分ほど温めましょう。
入浴時に湯船にゆっくり浸かって全身を温めるのも効果的です。湯気によって鼻腔が加湿され、鼻水や鼻づまりの改善が期待できます。
空気が乾燥していると、鼻の粘膜が刺激されて鼻水が出やすくなります。室内の湿度を適切に保つことで、鼻水の症状を軽減できます。
加湿器を使用して、部屋の湿度を50〜60%に保つようにしましょう。加湿器がない場合は、濡れタオルを室内に干したり、洗濯物を室内干ししたりするだけでも加湿効果があります。
また、部屋を加湿することで、空気中に浮遊している花粉に水分が付着して重くなり、床に落ちやすくなります。落ちた花粉はフローリングモップや雑巾でこまめに拭き取ることで、室内の花粉を減らすことができます。
マスクは、花粉の侵入を防ぐだけでなく、鼻腔の乾燥を防ぐ効果もあります。
花粉飛散の多い時期にマスクを着用すると、吸い込む花粉の量を3分の1〜6分の1程度に減らせるといわれています。顔とマスクの間に隙間があると花粉が入り込みやすくなるため、顔にフィットするタイプのマスクを選びましょう。
また、マスクをすることで呼気中の水分が保たれ、鼻腔の乾燥を防ぐことができます。
冷たい空気や乾燥した外気が直接鼻の粘膜に触れると、粘膜が刺激されて鼻水がひどくなることがあります。マスクは、こうした刺激から鼻を守る役割も果たしてくれます。
薬を使わずに鼻の症状を和らげる方法として、ツボ押しがあります。
花粉症の鼻水・鼻づまりに効果的なツボをご紹介します。
迎香(げいこう)は、小鼻の横にあるくぼみに位置するツボです。「香りを迎える」という名前の通り、鼻の通りを良くする効果が期待できます。
人差し指を左右の迎香に当て、鼻を挟むようにして10秒ほど押しましょう。5回程度繰り返すと、鼻の通りがスッキリすることがあります。
合谷(ごうこく)は、手の甲側で、親指と人差し指の骨が交わるところにあるツボです。鼻炎症状だけでなく、目のかゆみや頭痛など、花粉症のさまざまな症状に効果が期待できる万能ツボです。
反対側の親指で、人差し指に向けて押し込むように刺激しましょう。
ツボ押しは即効性があり、副作用もないため、薬に頼りたくない方や、薬を飲んでも症状が残る方におすすめです。
鼻水が出るときは、正しい方法で鼻をかむことが大切です。間違った鼻のかみ方は、中耳炎や副鼻腔炎を引き起こす原因になることがあります。
片方ずつかむのが基本です。反対側の鼻の穴をしっかり押さえて、片方ずつかみましょう。両方同時にかむと、鼻腔内の圧力が高まり、中耳炎を起こすことがあります。
一気に強くかむのではなく、少しずつ優しくかみましょう。強くかむと鼻の粘膜を傷つけたり、鼻血が出たりすることがあります。
鼻水をすすると、花粉やウイルスを体内に取り込んでしまいます。面倒でも、こまめにティッシュでかむようにしましょう。
何度も鼻をかむと鼻の周りの皮膚が荒れることがあります。保湿成分入りのティッシュを使ったり、ワセリンで鼻の周りを保護したりすると、肌荒れを防ぐことができます。
花粉症の鼻水に効く市販薬には、さまざまな種類があります。
ここでは、市販薬の選び方とおすすめの薬をご紹介します。
花粉症の市販薬で最も一般的なのが「抗ヒスタミン薬」です。
抗ヒスタミン薬は、花粉症の症状を引き起こすヒスタミンの働きをブロックすることで、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状を抑えます。
抗ヒスタミン薬には、飲み薬(内服薬)のほか、点鼻薬や点眼薬もあります。飲み薬は全身に作用するため、鼻の症状だけでなく、目のかゆみなど花粉症の幅広い症状に効果があります。
市販の抗ヒスタミン薬には、アレグラFX、アレジオン20、クラリチンEXなどがあります。これらは処方薬と同じ成分・同じ含有量のため、市販薬でも処方薬と同等の効果が期待できます。
抗ヒスタミン薬は、「第1世代」と「第2世代」の2種類に分けられます。
この違いを知っておくことで、自分に合った薬を選ぶことができます。
第1世代抗ヒスタミン薬は即効性がある一方、眠気が強く出やすく、口の渇きなどの副作用があります。くしゃみ・鼻水には効きますが、鼻づまりには効きにくいのが特徴です。クロルフェニラミンなどが代表的で、総合感冒薬に含まれていることが多いです。
第2世代抗ヒスタミン薬は、眠気が出にくく副作用が少ないのが特徴です。鼻水・くしゃみ・鼻づまりなど幅広い症状に効き、1日1〜2回の服用で効果が持続します。フェキソフェナジン、エピナスチン、ロラタジンなどが代表的です。
現在の花粉症治療の主流は第2世代抗ヒスタミン薬です。眠気が少なく、効果も持続するため、日常生活に支障をきたしにくいのが特徴です。
市販薬を選ぶ際は、「眠くなりにくい」と記載されているものや、第2世代の成分が含まれているものを選びましょう。
市販薬で効果が不十分な場合は、病院を受診して処方薬を使うことで、より効果的に症状を抑えることができます。
ここでは、病院で処方される花粉症の薬について解説します。
病院で処方される花粉症の飲み薬は、主に第2世代抗ヒスタミン薬です。処方薬には、市販されていない成分や、より効果の高い薬があります。
処方薬の特徴として、市販されていない成分(ビラノア、デザレックス、ルパフィン、ザイザルなど)があること、症状に合わせて複数の薬を組み合わせることができること、医師が症状を診断した上で最適な薬を選んでもらえること、健康保険が適用されるため費用を抑えられる場合があることが挙げられます。
市販薬で十分な効果が得られない場合は、病院を受診して処方薬に切り替えることを検討しましょう。
処方薬の中には、効果が強いにもかかわらず眠気が出にくい薬があります。
ビラノア(ビラスチン)は、効果が強く、眠気がほとんど出ない薬です。添付文書に「運転注意」の記載がなく、車の運転をする方にも適しています。1日1回の服用で効果が持続しますが、空腹時(食前1時間以上または食後2時間以上)に服用する必要があります。
デザレックス(デスロラタジン)は、ビラノアと同様に、効果が強く眠気が少ない薬です。添付文書に「運転注意」の記載がなく、食事の影響を受けずにいつでも服用できます。1日1回の服用で24時間効果が持続します。
これらの薬は、「効果が強い薬は眠くなる」という常識を覆す薬として注目されています。市販薬では購入できないため、病院で処方してもらう必要があります。
抗ヒスタミン薬だけでは鼻づまりが改善しない場合は、抗ロイコトリエン薬が追加されることがあります。
モンテルカスト(キプレス・シングレア)は、ロイコトリエンという物質の働きを抑えることで、鼻づまりを改善する薬です。ロイコトリエンは、ヒスタミンとは別のアレルギー物質で、特に鼻の粘膜の腫れを引き起こします。
抗ロイコトリエン薬は、鼻づまりに対して特に効果が高く、眠気の副作用がほとんどありません。1日1回の服用で効果が持続し、抗ヒスタミン薬と併用できるのも特徴です。
鼻水・くしゃみには抗ヒスタミン薬、鼻づまりには抗ロイコトリエン薬というように、症状に応じて薬を使い分けることで花粉症の症状を総合的にコントロールできます。
市販薬を使っても十分な効果が得られない場合は、病院を受診しましょう。
病院を受診すると、市販されていない効果の高い薬を処方してもらえるほか、症状に合わせた最適な薬の組み合わせを提案してもらえます。また、アレルギー検査で原因となる花粉を特定することもできます。
目安として、市販薬を2週間程度使用しても症状が改善しない場合は、病院を受診することをおすすめします。また、症状が日常生活に支障をきたすほど重い場合は、早めに受診しましょう。
花粉症の鼻水は、症状が出てから対処するよりも、予防することが大切です。
ここでは、花粉症の鼻水を予防するための方法をご紹介します。
花粉症対策の基本は、花粉を体内に入れないことです。
外出時にはマスクを着用し、吸い込む花粉の量を減らしましょう。不織布マスクを正しく着用することで、花粉の吸入量を3分の1〜6分の1程度に減らせるといわれています。顔とマスクの隙間から花粉が入り込まないよう、顔にフィットするタイプを選びましょう。
花粉カットメガネやゴーグルタイプのメガネも効果的です。目から花粉が入るのを防ぐことで、目のかゆみだけでなく、鼻の症状も軽減できることがあります。花粉カットメガネは約65%以上の花粉をブロックできるといわれています。
外出先で髪や顔、衣服に付着した花粉は、帰宅後すぐに落とすことが大切です。
帰宅したら、まず玄関で衣服についた花粉を払い落としましょう。特に足元には花粉が付きやすいため、念入りに払い落とします。
室内に入ったら、手洗い・うがいに加えて、顔を洗いましょう。目の周りや鼻の周りに付着した花粉を洗い流すことで、症状の悪化を防ぐことができます。洗顔の際は、目を閉じて目の周りを優しく洗いましょう。
できれば帰宅後すぐに入浴して、髪や体に付いた花粉を洗い流すのが理想的です。
鼻うがい(鼻洗浄)は、鼻の粘膜に付着した花粉を直接洗い流す方法です。
市販の鼻うがい専用液や生理食塩水を使って、鼻の中を洗浄します。鼻の粘膜に付着した花粉やアレルゲンを洗い流すことで、鼻水・くしゃみ・鼻づまりなどの症状を軽減できます。
鼻うがいのやり方は、市販の鼻うがいキットや専用容器を用意し、体温程度のぬるま湯で生理食塩水(0.9%)を作ります(市販の専用液でも可)。前かがみの姿勢で「あー」と声を出しながら、洗浄液を片方の鼻に流し込み、反対側の鼻の穴から洗浄液を出します(難しければ同じ側から出してもOK)。反対側も同様に行います。
水道水は塩素が含まれており、鼻の粘膜を傷つける可能性があるため、必ず生理食塩水か市販の専用液を使いましょう。鼻うがいは1日1〜2回程度が目安です。
花粉症の症状を効果的に抑えるには、「初期療法」が有効です。
初期療法とは、花粉が飛散し始める1〜2週間前から薬を飲み始める方法です。症状が出る前から薬を使うことで、ヒスタミンの放出を事前にブロックし、シーズン全体を通して症状を軽く抑えることができます。
初期療法には、症状のピークを低く抑えることができる、薬の効果を最大限に引き出せる、シーズン中の薬の使用量を減らせることがある、重症化を防ぐことができるといったメリットがあります。
スギ花粉の場合、2月上旬〜中旬から飛散が始まるため、1月下旬〜2月上旬頃から薬を飲み始めるのがおすすめです。毎年花粉症に悩まされている方は、初期療法を試してみましょう。
室内をできるだけ花粉のない環境に保つことも、症状を軽減するために重要です。
換気は、花粉の飛散が多い時間帯(昼前後と夕方)を避けて行いましょう。窓を開ける際は、レースカーテンを閉めておくと花粉の侵入を減らせます。
洗濯物は、花粉シーズンは室内干しにするか、乾燥機を使いましょう。外干しした場合は、取り込む前によく払い落としましょう。
掃除の際は、床に落ちた花粉を掃除機をかける前にフローリングモップや濡れ雑巾で拭き取りましょう。いきなり掃除機をかけると、花粉が舞い上がってしまいます。
花粉除去機能のある空気清浄機を使うと、室内の花粉を減らすことができます。玄関やリビングに設置すると効果的です。
花粉症の鼻水について、よくある質問にお答えします。
花粉症の鼻水は、原因となる花粉が飛散している間は続きます。
スギ花粉の場合は2月〜4月頃、ヒノキ花粉の場合は3月〜5月頃まで症状が続くことがあります。花粉の飛散量が減ると、徐々に症状も軽くなります。
ただし、適切な薬を使用することで、花粉シーズン中でも症状を大幅に軽減することができます。
花粉症でも、鼻水の性状が変化することがあります。
その場合、副鼻腔炎(蓄膿症)を併発している可能性があります。花粉症の炎症が長引くと、副鼻腔に細菌感染が起こり、副鼻腔炎を発症することがあります。
副鼻腔炎になると、鼻水が白色・黄色・緑色に変化したり、粘り気が出たりします。頭痛や顔面の痛み、においがわかりにくくなるといった症状を伴うこともあります。
透明でサラサラだった鼻水が、ネバネバで色のついた鼻水に変わった場合は、副鼻腔炎の可能性があるため、耳鼻科を受診しましょう。
市販薬を飲んでも効果が不十分な場合は、以下の方法を試してみましょう。
飲み薬と点鼻薬を組み合わせることで、より効果的に症状を抑えることができます。
それでも効果が不十分な場合は、病院を受診しましょう。処方薬には、市販されていない効果の高い薬があります。また、症状に合わせて複数の薬を組み合わせることで、効果を高めることができます。
薬の効果を最大限に引き出すためには、症状が出る前から継続して服用することも大切です。「症状が出たら飲む」のではなく、花粉シーズン中は毎日継続して服用しましょう。
子どもの花粉症の鼻水への対処は、年齢によって適切な方法が異なります。
まず、市販薬を使用する場合は、必ず添付文書の対象年齢を確認しましょう。多くの市販薬は、15歳以上または7歳以上が対象となっています。小さな子どもに大人用の薬を使用するのは避けてください。
小さな子どもの場合は、小児科や耳鼻科を受診して、年齢に合った処方薬を出してもらうのがおすすめです。
シロップ剤やドライシロップなど、子どもでも飲みやすい剤形の薬もあります。
薬以外の対処法としては、外出時にマスクをさせる、帰宅後に手洗い・洗顔をする、室内の花粉対策を徹底する、鼻水が出たらこまめにかませる(小さな子どもは鼻吸い器を使用)といった方法が有効です。
子どもは症状をうまく伝えられないことがあるため、くしゃみや鼻水、目をこする仕草などに注意して、早めに対処してあげましょう。
市販薬やセルフケアで改善しない場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けることが大切です。
市販薬を2週間程度使用しても症状が改善しない場合、症状が日常生活に支障をきたすほど重い場合、鼻水の色が黄色や緑色に変わった場合(副鼻腔炎の疑い)、発熱や顔面の痛みを伴う場合、のどの痛みや咳がひどくなった場合、耳が痛い・耳が聞こえにくい場合(中耳炎の疑い)は、早めに病院を受診しましょう。
鼻水が続く場合は、耳鼻科(耳鼻咽喉科)を受診するのが一般的です。鼻の中を直接観察してもらい、適切な診断と治療を受けることができます。
病院では、アレルギー検査を受けることで、症状の原因となる花粉やアレルゲンを特定できます。
血液検査では、スギ・ヒノキ・カモガヤ・ブタクサなど、さまざまな花粉に対するIgE抗体の値を測定できます。どの花粉にアレルギーがあるかがわかれば、飛散時期に合わせた対策や治療が可能になります。
また、花粉だけでなく、ダニやハウスダスト、ペットの毛など、通年性のアレルギーの原因も同時に調べることができます。
一年中鼻水に悩まされている方は、花粉以外のアレルゲンが原因かもしれません。
花粉症では、鼻や目の症状だけでなく、皮膚にも症状が出ることがあります。
花粉が肌に付着することで、顔や首、手など露出部分にかゆみ・赤み・湿疹が出る「花粉皮膚炎」を発症することがあります。また、目をこすることで目の周りの皮膚が赤くなったり、色素沈着(クマのように見える)が起こったりすることもあります。
このような皮膚症状がある場合は、皮膚科も選択肢の一つです。皮膚科では、花粉皮膚炎に対する外用薬(塗り薬)を処方してもらえます。目の周りなどデリケートな部分にも使用できる薬を処方してもらえるため、安心して治療を受けることができます。
代々木クリニックでは、患者様一人ひとりの症状に合わせた花粉症治療をご提案しています。
当院は皮膚科・アレルギー科を専門としており、鼻や目の症状だけでなく、花粉皮膚炎など肌への影響にも対応可能です。皮下免疫療法では30年以上の実績もあります。
「毎年春になると肌荒れがひどくなる」「目の周りがかゆくてつらい」といった皮膚症状でお悩みの方も、お気軽にご相談ください。
花粉症の症状は我慢せず、適切な治療を受けることで、日常生活の質を大きく改善できます。
花粉シーズン前からの早めの受診がおすすめです。つらい症状にお悩みの方は、ぜひ一度ご来院ください。
東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。
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