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2026.02.06
花粉症のつらい症状を毎年繰り返している方は、「花粉症を完治させる方法はないのか」と考えたことがあるのではないでしょうか。
花粉症はアレルギー疾患のため自然に治ることは稀ですが、適切な治療を受けることで症状を大幅に軽減したり、根本的に治したりできる可能性があります。
花粉症の治療法には、お薬で症状を抑える「対症療法」と、体質を改善して根本から治す「根治療法」があり、それぞれ特徴や効果が異なります。
この記事では、花粉症の治し方として、薬物療法・舌下免疫療法・レーザー治療などの治療法の特徴や効果、費用、日常生活でできるセルフケアまで詳しく解説します。
自分に合った治療法を見つけることで、毎年春を憂鬱に過ごす生活から解放されるかもしれません。
花粉症を何とかしたいとお考えの方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
花粉症の症状がつらいとき、すぐに試せる対処法があります。
お薬を使わなくてもできる方法を症状別にご紹介します。
鼻水が止まらないときは、鼻を温めることが効果的です。
蒸しタオルを鼻の付け根から小鼻にかけて当てると、血行が促進されて鼻の通りがよくなります。
タオルを水で濡らして電子レンジで30秒ほど温めるか、熱めのお湯で絞って作りましょう。
やけどに注意しながら、数分間鼻全体を覆うように当ててください。
鼻うがいも花粉を洗い流すのに有効な方法です。
市販の鼻うがい用キットを使えば、鼻の粘膜に付着した花粉を直接洗い流せます。
水道水は塩素が含まれているため、専用の洗浄液や生理食塩水を使うことをおすすめします。
鼻づまりも蒸しタオルで温めることで一時的に改善が期待できます。
温かい蒸気で鼻腔内が潤い、腫れた粘膜の血流がよくなることで鼻の通りが改善します。
鼻のまわりにあるツボを押すのも効果的です。
小鼻の上のくぼみにある「鼻通(びつう)」というツボを、指で上下に50〜60回こすると鼻の通りがよくなるといわれています。
横向きに寝て下側の鼻が通るのを待つ方法もあります。
体勢を変えることで鼻の血流が変化し、一時的に鼻づまりが解消することがあります。
目のかゆみには冷やすことが即効性のある対処法です。
冷たいタオルや保冷剤をハンカチで包んだものをまぶたの上に当てると、炎症が抑えられてかゆみが和らぎます。
洗眼薬で目に入った花粉を洗い流すのも効果的です。
花粉が涙と接触すると破裂してアレルゲンが放出されるため、早めに洗い流すことでかゆみを軽減できます。
目がかゆいときにこすってしまうと、炎症が悪化して症状がさらにひどくなります。
かゆくても目をこすらないように注意し、冷やすか目薬をさすようにしましょう。
花粉症の症状を素早く抑えたいときは、お薬の力を借りることも大切です。
即効性が期待できるお薬の種類と特徴を解説します。
抗ヒスタミン薬は、花粉症治療の中心となるお薬です。
アレルギー反応を引き起こすヒスタミンの働きをブロックすることで、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどの症状を抑えます。
抗ヒスタミン薬には第1世代と第2世代があり、それぞれ特徴が異なります。
第1世代は即効性が高く症状をすぐに抑えたいときに向いていますが、眠気や口の渇きなどの副作用が強い傾向があります。
第2世代は眠気が出にくく改良されており、現在は第2世代が主流となっています。
代表的な第2世代抗ヒスタミン薬には、フェキソフェナジン(アレグラ)、ロラタジン(クラリチン)、エピナスチン(アレジオン)などがあり、市販薬としても購入できます。
点鼻薬は鼻の粘膜に直接作用するため、鼻の症状に効果的です。
血管収縮薬配合の点鼻薬は、鼻づまりに対して即効性があり、使用後10分程度で効果を実感できます。
ただし、2週間以上連続で使用すると逆に鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を起こすことがあるため、短期間の使用に限定しましょう。
全身への副作用は少ないため、シーズン中は継続して使用することで効果を発揮します。
目のかゆみや充血には、抗ヒスタミン点眼薬が効果的です。
内服薬と同様にヒスタミンの働きをブロックし、かゆみや充血を抑えます。
点眼薬は鼻の症状を抑える内服薬と併用することで、目と鼻の両方の症状をケアできます。
コンタクトレンズを使用している方は、装用したまま使える点眼薬かどうか確認してから使用してください。
漢方薬の中でも「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」は、花粉症の治療に広く使われています。
小青竜湯は漢方薬の中では比較的即効性があるとされ、服用後30分〜1時間程度で効果を感じる方もいます。
体を温めて水分代謝を整えることで、水のようにサラサラした鼻水やくしゃみを抑える効果が期待できます。
眠くなる成分が入っていないため、仕事中や運転をする方にも適しています。
ただし、胃腸が弱い方や心臓に持病がある方は副作用が出やすいことがあるため、服用前に医師や薬剤師に相談することをおすすめします。
花粉症のお薬は、症状に合わせて選ぶことで効果を発揮しやすくなります。
症状別のお薬の選び方を解説します。
鼻水やくしゃみがひどいときは、抗ヒスタミン薬の内服が効果的です。
第2世代抗ヒスタミン薬は眠気が出にくく、日常生活に支障をきたしにくいのでおすすめです。
フェキソフェナジン(アレグラ)やロラタジン(クラリチン)は、眠気がほとんど出ないとされており、運転が必要な方にも適しています。
漢方薬の小青竜湯も、水のような鼻水やくしゃみに効果が期待できます。
抗ヒスタミン薬で眠気が気になる方は、小青竜湯を試してみるとよいでしょう。
鼻づまりがひどいときは、血管収縮薬配合の点鼻薬が即効性を発揮します。
鼻の粘膜の血管を収縮させて腫れを抑えることで、素早く鼻の通りを改善します。
ただし、血管収縮薬は連続使用で効果が弱くなり、逆に症状が悪化することがあるため、10日程度の使用にとどめましょう。
医療機関を受診して、症状に合ったお薬を処方してもらうことをおすすめします。
目のかゆみには、抗ヒスタミン点眼薬が効果的です。
かゆみや充血を抑える成分が目に直接作用するため、症状を素早く和らげることができます。
花粉が目に入ったと感じたときは、人工涙液タイプの点眼薬で花粉を洗い流すのも有効です。
防腐剤を含まないタイプを選ぶと、目への刺激を抑えられます。
症状が強い場合は内服薬と点眼薬を併用することで、より効果的に症状をコントロールできます。
ツボ押しは、お薬を使わずにすぐ実践できるセルフケア方法です。
花粉症の症状を和らげるツボをご紹介します。
鼻水や鼻づまりには、鼻のまわりにあるツボが効果的です。
「迎香(げいこう)」は小鼻の横にあるツボで、鼻づまりや鼻水を抑える効果があるといわれています。
指の腹でゆっくり押しながら、くるくると円を描くようにマッサージしましょう。
「鼻通(びつう)」は小鼻の上のくぼみにあり、指で上下にこすると鼻の通りがよくなります。
「印堂(いんどう)」は眉間の中央にあるツボで、ゆっくり少し強めに押すと鼻づまりや頭痛の緩和が期待できます。
目のかゆみや充血には、目のまわりのツボが効果的です。
「睛明(せいめい)」は目頭の内側、鼻の付け根付近にあるツボです。
親指と人差し指で鼻の付け根をつまむようにして、優しく押しましょう。
「攅竹(さんちく)」は眉頭の内側のくぼみにあり、目のかゆみや疲れ目の緩和に効果があるといわれています。
「合谷(ごうこく)」は、親指と人差し指の付け根のV字になっている部分にあるツボです。
花粉症の症状全般に効くといわれる万能のツボで、鼻づまり・目の充血・頭痛など幅広い症状に対応します。
反対の手の親指と人差し指でつまむようにして、やや強めに5〜10秒押してください。
いつでもどこでもできるので、症状がつらいときに試してみましょう。
即効性のある対処法を実践しても、症状を悪化させる行動をしていると効果が薄れてしまいます。
症状を悪化させないための注意点を確認しましょう。
目がかゆいときにこすってしまうと、炎症が悪化して症状がさらにひどくなります。
かゆみを感じたら、冷やすか目薬をさすようにしましょう。
鼻を強くかみすぎると、鼻の粘膜を傷つけて炎症が悪化することがあります。
片方ずつ優しくかむようにしてください。
アルコールを摂取すると血管が拡張して鼻づまりや目の充血が起こりやすくなるため、花粉症の症状がある間は控えることをおすすめします。
タバコの煙や香辛料も鼻の粘膜を刺激して症状を悪化させる原因となります。
症状を和らげる対処法と合わせて、花粉を体内に入れない工夫も大切です。
外出時はマスクとメガネを着用することで、吸い込む花粉の量を大幅に減らせます。
マスクは顔に密着する不織布タイプを選び、メガネは花粉症用のゴーグルタイプがより効果的です。
帰宅後は、玄関で衣服についた花粉を払い落としてから室内に入りましょう。
手洗い・うがい・洗顔を行い、体についた花粉を洗い流すことで室内での症状悪化を防げます。
花粉症のお薬で眠くならないものは?
第2世代抗ヒスタミン薬の中でも、フェキソフェナジン(アレグラ)やロラタジン(クラリチン)は眠気が出にくいとされています。
漢方薬の小青竜湯も眠くなる成分が入っていないため、日中の眠気を避けたい方におすすめです。
市販薬と処方薬はどちらがいい?
市販薬でも処方薬と同じ成分を含むものがあり、軽度〜中等度の症状であれば市販薬で対応できることが多いです。
ただし、市販薬で効果が不十分な場合や症状が強い場合は、医療機関を受診して処方薬を試すことをおすすめします。
点鼻薬の使いすぎは危険?
血管収縮薬配合の点鼻薬を2週間以上連続で使用すると、逆に鼻づまりが悪化する「薬剤性鼻炎」を起こすことがあります。
短期間の使用にとどめ、症状が続く場合は医療機関を受診しましょう。
花粉症の症状が出てからお薬を飲んでも効く?
症状が出てからでも効果はありますが、症状が強くなるとお薬が効きにくくなることがあります。
毎年花粉症に悩まされている方は、花粉が飛び始める1〜2週間前からお薬を服用する「初期療法」がおすすめです。
花粉症の症状を即効で和らげるには、症状に合わせた対処法を選ぶことが大切です。
鼻水や鼻づまりには蒸しタオルで鼻を温めたり、ツボ押しを試したりすることで一時的な改善が期待できます。
目のかゆみには冷たいタオルで冷やすことが効果的です。
お薬では、抗ヒスタミン薬(内服薬)や点鼻薬、点眼薬を症状に合わせて使い分けることで、素早く症状を抑えられます。
漢方薬の小青竜湯は眠気が出にくく、比較的即効性があるため、仕事中に眠くなりたくない方にも適しています。
症状を悪化させないためには、目をこすらない、アルコールを控える、花粉を体内に入れない工夫も大切です。
つらい症状が続く場合は、医療機関を受診して適切な治療を受けてください。
東京医科大学卒。形成外科・皮膚科医師。専門はアトピー性皮膚炎、創傷外科、熱傷、美容一般。
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