日本と海外においては、ニキビ治療、正式名称「尋常性痤瘡(じんじょうせいざそう)」のガイドラインの内容はそれぞれ異なります。
| 日本での標準治療の薬 | 海外での標準治療の薬 |
| ・アダパレン(ディフェリン) ・過酸化ベンゾイル(BPO) ・抗生物質 | ・イソトレチノイン ・アダパレン(ディフェリン) ・過酸化ベンゾイル(BPO) |
海外の特徴としては、「中等症~重症であれば、最初からイソトレチノインを使用」して、何度も繰り返すニキビを根本治療をするという考え方が一般的です。
一方で日本では、今出ているニキビを「悪化させない・コントロールする」という考えに基づいて、治療方針を決めます。
日本の標準治療だと、抗生剤や外用薬を使って保険適用で治療をおこなえるため数千円で済むのに対して、自由診療のイソトレチノインは、6か月の治療で30,000円〜50,000円の料金がかかります。
安い価格でコントロールをしながらニキビと付き合うのか、日本の標準治療と比べて少し値段があがるが、イソトレチノインでニキビを根本的に治してしまうのかを決めるのはあなたです。
あなたの希望に合わせて、海外の標準治療を取り入れてみるのもニキビの根本治療としておすすめです。
海外のニキビ治療のガイドラインとイソトレチノインはどんな薬?
米国皮膚科学会のニキビ治療ガイドライン2024では、ニキビの治療は単剤ではなく「組み合わせて治療を進める」のが基本です。
海外のガイドラインで定義されているニキビの症状は、以下の4つです。
- 皮脂分泌
- 毛穴の詰まり
- アクネ菌
- 炎症
海外のガイドライン上でのニキビの治療方針は、ニキビを「原因ごとに同時に叩く」ことだといわれています。
ただし、患部に対して外用薬(塗り薬)だけしか使わなかったり、抗生剤だけを内服したりするなどの考え方は基本的にNGです。
外用薬に関しても、単剤での使用ではなく、複数の種類の薬を併用して使うことが大切だと考えられています。
また、ニキビの進行具合によっても治療方針は異なり、軽症ニキビで強い薬を使うのも、重症ニキビで弱い薬を使うのも推奨されていません。
| ニキビの進行度 | 治療方針 | 主な治療薬の種類 |
|---|---|---|
| 軽症ニキビ | 外用薬の併用 | ・ベンゾイル過酸化物(BPO) ・レチノイド(アダパレンなど) |
| 中等症ニキビ | 外用薬と内服薬の併用 | ・外用(BPO+レチノイド) ・内服抗生物質(ドキシサイクリンなど) |
| 重症ニキビ | 内服薬 | ・イソトレチノイン |
重症ニキビにはイソトレチノインが主役として使われますが、ニキビの中等症や以下のケースでも使うことがあります。
- 重症ニキビのとき
- 抗生剤でニキビが改善しないとき
- ニキビ跡が残る可能性があるとき
- 心理的ストレスが大きいとき
イソトレチノインはニキビ治療の最強の切り札とも言われているのです。
イソトレチノインの効果と副作用
イソトレチノインは、海外で定義されているニキビの症状を落ち着かせ、ニキビの根本治療が期待できる薬です。
ニキビは皮脂の過剰な分泌が原因で毛穴の詰まりが起こり、皮脂の中でアクネ菌が悪さをすることで炎症が起こる仕組みです。
イソトレチノインは、皮脂の過剰な分泌を抑え、毛穴づまりを改善することで、ニキビの再発を抑えます。
また、アクネ菌に対する抗菌作用や、ニキビによって起きている炎症を抑える作用もあります。
イソトレチノインは、体重に合わせた用量を6か月服用し、2か月休薬後に再度2か月服用するというサイクルにより、ニキビの根本治療ができる薬です。
薬の服用は1サイクルで治療が完了するのが一般的です。
ただし、薬が効果を発揮するまでの間や服用中は、副作用があらわれる可能性があるため、注意する必要があります。
| 副作用 | 頻度 |
|---|---|
| 唇や肌、粘膜の乾燥 | 70~90% |
| 肝機能異常、脂質異常 | 7~25% |
| 消化器症状(吐き気や腹痛、下痢) | 2% |
| 脱毛 | 3~6% |
| うつ症状 | 数~10% |
また、イソトレチノインは服用できる人に制限もあるため、服用禁忌の人についても知っておくことが大切です。
イソトレチノインで絶対に知っておくべき禁忌について
イソトレチノインを服用するにあたり、妊娠中や妊活中の人は禁忌となります。
特に妊娠中にイソトレチノインを服用すると、胎児の催奇形性が起こる可能性があるためです。
※催奇形性とは:お腹の赤ちゃんの発育に悪影響を与え、体の形や臓器に異常が生じる可能性がある性質
妊娠しておらず、これから妊活を始めようと考えている人も服用してはいけません。
イソトレチノインは、赤ちゃんを形作るための働きを止めてしまったり、臓器を壊してしまったりする可能性があります。
妊活中におなかの中に赤ちゃんがいないからといってイソトレチノインを服用してはいけないのです。
男性も同様に妊活を考えているのであれば、イソトレチノインを服用するのは中止してください。
もし、将来的に妊活をすることを考えているのであれば、イソトレチノインを30日中止しましょう。
体内から薬が抜ける期間は、最終服用日から約30日だと言われています。
海外のガイドラインでも、妊娠防止プログラム(iPLEDGE)があり、服用後1か月は避妊が必要だと定めています。
イソトレチノインを処方してもらうならオンライン診療がおすすめ
イソトレチノインを処方してもらえる医療機関は、「診察料がかかるクリニック」と「診察料が0円のクリニック」があります。
そもそもイソトレチノインは自由診療であり、薬代は医師やクリニックの判断で決めることができます。
クリニックによってかかる料金総額に差が出やすいです。
診察料がかかるクリニックは対面診療に多く、薬代に追加料金を支払わなければなりません。
しかしイソトレチノインの処方をおこなっているオンライン診療では、診察料も配送料も0円のクリニックが多いです。
診察料が0円のオンライン診療を選ぶことを前提としてクリニックを探せば、薬代だけを見て「できるだけコストを抑えられるクリニックかどうか」を判断することができます。
イソトレチノインが安いおすすめのオンライン診療3選
イソトレチノインが安いオンラインクリニックを選ぶ際は、薬の価格だけでなく、初診料・再診料・配送料を含めた料金総額を見るようにしましょう。
オンライン診療では、診察料が0円のクリニックが多くありますが、再受診から診察料がかかるところもあります。
再診でも診察料がかからず、料金の総額が一番安いクリニックを選ぶのがおすすめです。
また、平日に受診している余裕がなかったり、日中は忙しかったりするのであれば、1日の診察が長いクリニックを選ぶと継続して受診もしやすいです。
| クリニック名 | スグクルクリニック | あしたのクリニック | 東京ミレニアルクリニック |
|---|---|---|---|
| クリニックロゴ | ![]() | ![]() | ![]() |
| 10mg料金 | 5,500円/月(税込) | - | 7,555円/月(税込) |
| 20mg料金 | 6,000円/月(税込) | 15,000円/月(税込) | 13,970円/月(税込) |
| 40mg料金 | 6,500円/月(税込) | - | 23,760円/月(税込) |
| 初回診察料 | 0円 | 0円 | 0円※LINEともだち登録して24時間以内に予約完了した場合 |
| 再診診察料 | 0円 | 1,650円(税込) | 1,650円(税込) |
| 配送料 | 0円 | 550円 | 500円 |
| 診察受付 | 24時間 | 24時間 | 24時間 |
| 診察時間 | 9:00~23:00 | 24時間 | 7:00~24:00 |
| 公式サイト |
スグクルクリニックでは、1日の診察時間も長く、診察料や配送料などの料金総額も他のクリニックより安いため、おすすめです。
日本皮膚科学会のニキビ治療ガイドライン2024(尋常性痤瘡治療ガイドライン)の詳細
日本皮膚科学会が定めているニキビ治療ガイドラインは、ニキビを「慢性疾患」だとしており、段階的に治療するものだと考えられています。
治療は2段階で考えられており、目的や対処の方法が異なります。
日本のニキビ治療のガイドラインでは、ベンゾイル過酸化物(BPO)とレチノイド(アダパレン)を治療の核としており、ニキビの進行具合や状態によって抗生剤を併用します。
海外のニキビ治療ガイドラインと共通していることは、ニキビに対して外用薬1種類だけの使用や抗生剤だけの服用は推奨されていないことです。
| 治療段階 | 急性期治療 | 維持療法 |
|---|---|---|
| 目的 | ・炎症しているニキビ(赤ニキビや膿ニキビ)を落ち着かせる | ・ニキビの再発を防ぐ ・ニキビを作らせない状態を維持する |
| 治療薬の強さ | 強め | 弱め |
| 外用薬の使用 | 使う ・ベンゾイル過酸化物(BPO) ・レチノイド(アダパレン) | 使う ・ベンゾイル過酸化物(BPO) ・レチノイド(アダパレン) |
| 内服薬の使用 | 使う ・抗生剤 | 基本は使わない |
ニキビの進行具合や重症度も、日本のガイドラインでは片顔のニキビの数で重症度を定めています。
- 軽症:片顔に炎症性皮疹が5個以下
- 中等症:片顔に炎症性皮疹が6個以上20個以下
- 重症:片顔に炎症性皮疹が21個以上50個以下
- 最重症:片顔に炎症性皮疹が51個以上
進行度を医師が確認し、その人に合った薬を処方することが大切だとしています。
また、日本では「再発する」ことを前提に治療を進めるというのが特徴です。
一時的にニキビを治す治療をおこない、再発しないように肌環境を維持することで、初めてガイドラインに沿って治療が成功したと判断できます。
ニキビ治療のガイドラインにすぐに治すための治療方法はある?
日本でも海外でも、ニキビの進行具合に合った治療強度の薬を選ぶことがニキビ治療に重要だと考えています。
ニキビの進行度も軽症、中等症、重症で分類されているため、すぐに症状を改善したいのであれば分類に合った治療をおこなうことが大切です。
ニキビは放置すると、炎症がひどくなって膿ニキビになったり、ニキビ跡ができてクレーター状やしこりのようになってしまうケースもあります。
初期対応がすぐに治すためにも非常に重要で、ニキビができていることに早く気付き、すぐ対処できれば最短でコントロールすることができます。
最初から適切な治療強度の薬を選ぶことが、ニキビを即効で治すための方法だと言えるでしょう。
酒さ治療のガイドラインも合わせて確認するのがおすすめ
日本皮膚科学会では、ニキビは「段階治療」が重要としていますが、酒さは「タイプ別治療」としています。
ニキビの場合、赤疹があらわれたら重症度ごとに治療を強くしていきます。
酒さの場合、顔が赤くなって血管が透けて見える状態であったり、ニキビがたくさんできていたり、鼻瘤になっていたりとさまざまです。
薬で治療が完結できるケースは少ないですが、スキンケアをしっかりおこなうだけでも進行を抑えることができます。
| 症状 | 原因 | 治療方法 |
|---|---|---|
| ・血管が透けて見える ・顔が常に赤い ・ヒリヒリやほてりがある | 血管の異常 | ・レーザー治療 ・光治療 |
| ・赤ニキビがたくさんできている ・膿ニキビが出ることもある ・顔の赤みも伴う | 炎症 | ・メトロニダゾールの外用 ・アゼライン酸の外用 ・ドキシサイクリンの内服 |
| ・鼻瘤になっている ・皮膚が厚くなる | 組織の肥大 | ・手術 ・レーザー治療 |
このことから、酒さの場合は見た目で治療方法を決めるのではなく、原因で治療方法を決めるということが分かります。
ニキビ治療のガイドラインについてよくある質問
ニキビ治療のガイドラインに関するよくある質問をまとめました。
日本と海外のガイドラインの違いから、治療方針が異なることを理解し、疑問を解消したうえでイソトレチノインの使用を検討しましょう。
- 日本のガイドラインでは強い飲み薬を使わない理由はなぜ?
-
効果が強い飲み薬であるイソトレチノインを使わない理由は、保険適用外の薬であるためです。
日本のガイドラインでは、段階的に薬を使ってニキビが再発しない肌環境作りをおこない、治療を完了させます。
飲み薬は抗生剤やビタミン剤などを外用薬と併用して服用する治療法が定められていますが、それでもニキビ症状が改善しない人がいるのも事実です。
イソトレチノインは日本のガイドライン上では使用の記載がありませんが、海外のガイドラインでは推奨されている飲み薬です。
日本でも保険適用外で処方してもらうことができるため、ニキビの症状がなかなか良くならずにお悩みであれば、イソトレチノインを処方してもらうのもひとつの手でしょう。
- ニキビ治療は塗り薬だけで本当に治るの?
-
ニキビの進行具合が軽症であれば、塗り薬だけで治ります。
ただし、日本と海外の両方のニキビ治療ガイドラインで言われているのは、塗り薬単剤(1種類だけ)を使用しても、ニキビ症状は改善しないということです。
日本でも海外でも、ベンゾイル過酸化物(BPO)とレチノイド(アダパレン)の併用を推奨しており、必要に応じて抗生剤が処方されます。
適切な治療強度の薬を使えば塗り薬で治りますが、それでも改善しない場合は治療強度を上げるかイソトレチノインを服用して根本治療をおこなうことをおすすめします。
- 抗生物質はどれくらい使っていいの?
-
ニキビ治療で抗生物質を使用する際は、短期間の服用が推奨されています。
抗生物質を服用する際は、3か月くらいに留めておくことが重要です。
3か月以上抗生物質を服用すると、耐性菌が出現して薬が効かなくなってしまう恐れがあるためです。
医師が指定した服用期間を守ってニキビ治療を進めましょう。
- 海外の治療の方が効果が高いの?
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海外だからといって治療効果が高いわけではありません。
海外では、ニキビの根本治療のためにイソトレチノインを服用することがガイドライン上で推奨されています。
しかし、日本ではガイドライン上にイソトレチノインの記載がないだけで、必要な方は保険適用外でイソトレチノインを処方してもらうことが可能です。
外用薬や抗生剤の服用でニキビ症状を落ち着かせることはできますが、根本的な治療はおこなえません。
ニキビ症状がなかなか良くならない方は自由診療でイソトレチノインを処方してもらうと良いでしょう。
根本的にニキビを治療したいならイソトレチノインがおすすめ
海外のニキビ治療ガイドラインでは、日本と同様に複数の外用薬の併用や抗生剤との併用治療をおこなっています。
日本では「再発を予防するために肌の状態を維持する」ことが目的ですが、海外では「ニキビの根本治療」が目的となります。
もしあなたがニキビ症状にお悩みで、根本的な治療を望むのであれば、イソトレチノインを服用するのがおすすめです。
イソトレチノインは、一定期間服用すれば1クールで治療が完了する飲み薬です。
注意しなければならない点はある薬ですが、医師の指示に従って服用すればニキビの再発を恐れることもない薬です。
取扱いのある医療機関で保険適用外で処方してもらえるため、海外のニキビ治療ガイドラインで推奨されているイソトレチノインで根本的に治療しましょう。



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